キアヌ・リーヴス主演の大コケ「忠臣蔵」映画、続編はサイバーパンクSFに!?
ディズニーアニメの名作を実写化した『ムーラン』(日本公開未定)で、チャン軍曹役を演じたロン・ユアンが、Netflixが手掛ける「忠臣蔵」をモチーフにしたキアヌ・リーヴス主演作『47RONIN』(13)の続編でメガホンをとると、「Deadline」などの全米メディアが報じた。
日本人には馴染み深い「忠臣蔵」の四十七士の物語に、天狗から剣術を教え込まれた異邦人のカイが加わるというファンタジー要素を織り交ぜて展開した『47RONIN』。カイ役を演じたキアヌに加え、真田広之や浅野忠信、柴咲コウ、菊地凛子、赤西仁といった豪華日本人キャストの共演でも注目を集め、製作が発表された際には国内外で大反響を巻き起こした。
しかし、当初予定されていた1億7500万ドルの製作費は3D作品であることも影響して2億ドル超にまで膨れ上がり、メガホンをとったカール・リンシュ監督が編集作業から追放される事態に。それ以外にも多くの紆余曲折が重なり、2012年末の公開予定が2度にわたって延期。
そして2013年12月に映画の舞台でもある日本で世界に先駆けて公開されると、週末観客動員ランキングで初登場6位となり、2週目には圏外に。その後公開された全米でも批評、興行両面で大失敗に終わり、全米興収はわずか3836万ドル。全世界累計興収も1億5178万ドルという赤字を記録した。
そんななか、続編がなぜ製作されるのかは不明だが、今度は前作から300年後の未来が舞台になり、サイバーパンク要素とホラー要素が入り混じった作品になるとのこと。ユアンも「武術やアクションなど、様々なジャンルが混ぜあわさった作品に携われることに、ありえないぐらい興奮しているよ!」と明かし、「世界中の観客にとって楽しく激しい、スリル満点の作品になる」と自信たっぷり。
キャスト情報についてもまだ明らかにはされていないが、はたしてどんな作品になるのか、続報を心して待ちたい。
文/久保田 和馬