『ウォーキング・デッド』のリック役、アンドリュー・リンカーンは今何をしている?
アンドリュー・リンカーンの最新情報が明かされたのは、7月22日~26日に開催されたオンライン版コミコン@ホーム。どうやら、ファンが思ってる以上に彼は映画版の企画に参加しているらしい!
リック役アンドリューの現状は、オンライン版コミコンで、劇場映画版の脚本家スコット・ギンプルが発言した通り。劇場版は現在、脚本を練っているところだが、これにアンドリューが深く関わっている。ギンプルによれば、アンドリュー自身が日々、製作陣にいろんなアイデアをぶつけてくるそう。ギンプルいわく「彼はこの企画のとってもとっても興味を持っている。そして、こう言える。彼は映画に出演したくてウズウズしてる。僕らみんなと同じにね」。
この発言は日本でもいろんな情報サイトで紹介されたが、注目なのは映画の内容についての部分。
「映画はリックが何者なのかということも描くが、リックは僕らがこれまで見てきたリックとはかなり違うかもしれない」「これまでのシリーズを見ていない観客は"この人物はすごい、彼の過去を知りたい"と思うだろう。僕らのようにずっと彼を見てきた観客は"なんてこった、あの過去の出来事が彼にのしかかってたのか"と思うだろう」
リックのどんな過去が絡むのか、それについてアンドリューがどんなアイデアを出したのか、かなり気になってくるではないか。とにかくアンドリューが英国の自宅にいながらも、熱心に映画製作に参加していることは間違いないようだ。
そして彼の新作映画『ペンギン・ブルーム(原題)』についても新情報がある。9月10日~21日に開催されるトロント国際映画祭に出品され、ここでワールド・プレミアになることが発表になった。ということは、アンドリューがこの映画祭に出席する可能性も!?
映画の原作は、日本でも翻訳されている、キャメロン・ブルーム&ブラッドリー・トレバー・グリーヴの「ペンギンが教えてくれたこと /ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話」。監督は『ラスト・ライド~最後の旅立ち~』('09)のグレンディン・イヴィン。『ガラスの城の約束』('17)のナオミ・ワッツが主演して製作にも参加。彼女が演じる女性が事故で車椅子の生活になるが、巣から落ちたカササギのヒナ鳥を救って"ペンギン"と名付け、それを育てることで、彼女も家族みんなも救われていくというストーリー。アンドリューが演じるのは、ナオミの夫の写真家の役だ。
このストーリーを見ると、アンドリューの役は、『ウォーキング・デッド』のリック役と共通点があるような? それは、家族を大切にして、家族のために力を尽くすというところ。そういえば、リンカーンがTV版『ウォーキング・デッド』シリーズを卒業したときも、理由は「英国にいる家族ともっと一緒に過ごしたいから」だった。リンカーンは妻のゲイル・アンダーソン(ちなみに60~70年代の英国の人気バンド、ジェスロ・タルのフロントマン、イアン・アンダーソンの娘!)との間に13歳の娘マチルダと、10歳の息子アーサーがいる。リンカーンは私生活でもリック同様、家族を大切にする男なのに違いない。この新作で、どんな父親ぶりを見せてくれるのかも楽しみだ。
文/平沢薫