乃木坂46の齋藤飛鳥、『映像研には手を出すな!』は「私を人間にしてくれた作品」
乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波が共演した人気ドラマの映画版『映像研には手を出すな!』(9月25日公開)の完成報告会見が、9月9日にオンラインで開催。齋藤、山下、梅澤、小西桜子、グレイス・エマ、英勉監督が登壇。主人公の浅草みどり役を演じた齋藤は「浅草役を演じてから、周りの方に『なんか人間になってきたね』とめっちゃ言われることが多くて。だから、私を人間にしてくれた作品ということです」と語った。
齋藤はその理由について「後輩2人(山下、梅澤)との関係性も変わったし、私も、人生の分岐点じゃないですが、人としての変化も多かったので、浅草をやったことで、私の人としての最強の世界が見え始めたというか、切り開けた気がします」と手応えを口にした。
『映像研には手を出すな!』の原作は、「月刊!スピリッツ」にて連載中の大童澄瞳による同名コミック。“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生の奮闘を、独特な世界観で描き出す。
齋藤は、ワイヤーでつるされるシーンが多かったそうで、一番楽しかったシーンについて、ドラマの撮影でつるされた時のシーンを選んだ。「部室の中でも、グリーンバックでもつるされたんですが、やってくださる方が楽しみ出しちゃって、私を下から動かすんですが、ぐわんぐわんとやりだして。私が身を任せるから、おもしろがってくれたんです。(激しすぎて)『私、死ぬのかな』と思いながらやっていましたが、楽しかったです」と言って笑いを取った。
水崎ツバメ役の山下は「私たち3人は、部室での撮影が多かったのですが、部室(ロケ地)が、関東の秘境みたいなところで、とても人がいられるようなところではなくて(苦笑)。撮影が11月から1月と冬で、寒いのに虫がいるし、大丈夫かなと。逆にそこまで追い詰められたからこそ、いいお芝居ができたんじゃないかなと」と激白。
金森さやか役の梅澤美波は、「自分自身が衝撃的だったのは、ラーメンをすするところです」と言う。「原作でも好きなシーンで、メガネをかんざし代わりにし、ぐわっと食べるんですが、全然食べれないし、スープを飲もうとしたらこぼすし。そこがちょっと悔しかったというか、もうちょっとできたなと思ったシーンでした」。
“大・生徒会”の会長役の小西は、ドラマの最終回のロケを振り返り「浅草が熱弁するところで、本当に心を動かされて感動しました。皆さん、全然かまないし。自分も頑張ろうと思いました」とコメント。グレイスも同回について「携帯をパンと投げるシーンで、NG出しはダメだなと思って緊張してました」と振り返った。また、ビデオメッセージで参加した福本莉子は、軽いムチウチになったシーンがあったことを明かした。
英監督は、齋藤たちを「皆さん、プロフェッショナルですばらしいです。気さくだし。梅澤さんは、賢そうに見せるのが爆発的に上手い。(普段は)びっくりするような漢字の読み方をするんですが、非常に理知的に演じられた。ツバメさんは、台詞がない時とか抜群にいい。間合いのとり方がすごくいい。齋藤さんは、ド天才です」とそれぞれをユーモアたっぷりに称えた。
取材・文/山崎伸子