『映画クレヨンしんちゃん』最新作の公開を豪華キャストがお祝い!「シリーズ史上、最高傑作」

イベント

『映画クレヨンしんちゃん』最新作の公開を豪華キャストがお祝い!「シリーズ史上、最高傑作」

シリーズ28作目となる『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(公開中)の公開記念舞台挨拶が12日に都内で行われ、ゲスト声優を務めた俳優の山田裕貴、ものまねタレントのりんごちゃん、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅと、野原しんのすけ役の小林由美子、ぶりぶりざえもん役の神谷浩史、京極尚彦監督が登壇。それぞれが描いたラクガキも披露し、新型コロナウイルスの影響で公開を延期していた本作の完成と公開をみんなでお祝いした。

『映画クレヨンしんちゃん』劇場版最新作の公開記念舞台挨拶が開催!
『映画クレヨンしんちゃん』劇場版最新作の公開記念舞台挨拶が開催![c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020 

1992年にアニメ放送がスタートし、国民的アニメとして愛され続けている「クレヨンしんちゃん」。劇場版最新作となる本作では、地上のラクガキをエネルギー源として浮かぶ王国ラクガキングダムが、人間にラクガキをさせるため地上へ進撃を開始。しんのすけが“ミラクルクレヨン”で描いた“ほぼ4人の勇者”たちと共に、世界を救うため立ち上がる…!

本作で、地上へ進撃を始めるラクガキングダムの“防衛大臣役”を演じた山田は、この舞台挨拶が自粛が明けて初めてだといい「こうして初日を無事に迎えられて、すごくワクワクしています。やっと観てもらえるといううれしさでいっぱい」だと挨拶。地上に進撃する“リンゴ、イチゴ、メロン”の1人3役に挑戦したりんごちゃんも、「しんちゃん的に言うと『みんなおマタ~!』って感じ。観てもらえることがうれしすぎて、洋服にも私が演じたキャラクターのチャームをつけてきました。思う存分に笑って泣いてください!」とチャームを見せ、笑顔をはじけさせた。

ゲスト声優を務めた山田裕貴とりんごちゃん
ゲスト声優を務めた山田裕貴とりんごちゃん[c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020 

本作がアニメ声優初挑戦となり、自身もアニメ好きと豪語している山田だが、トークの進行役を買ってでたしんちゃんから今回の感想を聞かれると「初めての声のお仕事で、ドキがムネムネだったよ!」としんちゃん節で回答。「声優の皆さんに追いつけないのは分かっているんですけど、なんとか俺の熱い気持ちでいい役にしたいと思っていたよ!」と胸の内を語ると、そんな熱い山田にしんちゃんが“勝負パンツ”を見せ、『オラも気合入ってるんだぞ~!」と応戦。また本作を手掛けた京極監督は、山田が演じた防衛大臣について「作品の中ですごく葛藤していて、悪いことはするけどいろいろな想いを背負って頑張っている役柄。山田さんのまっすぐな演技が、ものすごく作品に説得力を与えてくれたので、防衛大臣の山田さんなくして本作は成り立たないといまでは思っています」と絶賛した。

【写真を見る】劇場版最新作の公開記念舞台挨拶に豪華キャストが勢ぞろい!
【写真を見る】劇場版最新作の公開記念舞台挨拶に豪華キャストが勢ぞろい![c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020 

続いて、劇中で登場する描いたものが飛びでて動きだす“ミラクルクレヨン”をもし持っていたらなにを描く?というテーマで、ゲスト声優それぞれが描いたラクガキを披露。きゃりーは“電動自転車”を描き、「最近よく自転車に乗っていて、坂道もらくらくこげる電導が欲しい」と言うと、しんちゃんが「オラ、買ってこようか?」とさすがの対応。またりんごちゃんは“家族”の絵を描き「実家が青森で、このご時世でなかなか会えないので、これでいつでも一緒にいられたらいいなと。この作品も家族みんなで観て欲しいので」と想いを吐露。最後に山田がハートマークの中に“愛”と書かれたフリップを見せると、しんちゃんから「絵を描いてって言ったんだゾ!」とすかさず鋭いつっこみが。山田は「この力がいろんなことを乗り越えられるんじゃないかと。愛のパワーがほしいな」と語りつつ「僕いま個人的に『愛の不時着』にはまっていまして、今ロスがすごいんですけど…」と別の理由も語ると、しんちゃんがその場に座りこみ会場を笑わせた。

舞台挨拶の模様は、観客が入った別のスクリーンでも中継された
舞台挨拶の模様は、観客が入った別のスクリーンでも中継された[c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020 

さらに、しんちゃん役の小林と16年ぶりに劇場版に登場する、ぶりぶりざえもん役の神谷が登場。小林は「この日を迎えられて感無量です。今回ゲストの皆さんが華を添えてくださっている。りんごちゃんは本当に素晴らしい3役で、その声帯が欲しいです!キャリーさんは、すごくかわいいお姫さまを演じてくださった。また裕貴お兄さんの防衛大臣が素晴らしくて、本当に鳥肌ものです!」と3人を絶賛。それを聞いた山田は「ハートだけは負けないようにという感覚でやりました。これから俳優としても、この経験を生かせていけたら」と今後へ向けて意気込む姿も。

最後には、本作について神谷が「ラクガキは想像力の産物。ラクガキを見ているだけで楽しくなりますし、この作品はそういう想像力の線でできていると思います。クレヨンしんちゃん映画史上、最高傑作だと思っています」と明言。小林も、いまが大変な状況であることを前置きしつつ「絵と音、すべて映画館でしか味わえない臨場感があります。本当に監督の才能に惚れる1作だと思います!」と作品を強くアピールした。

取材・文/富塚沙羅

関連作品