二宮和也、『浅田家!』での菅田将暉との共演に「興奮した。ステージが違う」と驚き!
二宮和也が主演を務めた映画『浅田家!』(10月2日公開)の完成報告会が9月14日にグランドハイアット東京で開催され、二宮をはじめ、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、妻夫木聡、浅田政志(原案)、中野量太監督が出席。二宮が「いろいろな作品を観ていて、ずっと一緒にやってみたいなと思っていた一人。実際にそれが決まって、興奮しました」と菅田との共演について告白した。
自身の家族を被写体に、“家族がなりたかったもの”“家族でやってみたいこと”をテーマに様々なシチュエーションでコスプレして撮影、ユニークな家族写真を世に送りだした写真家・浅田政志。本作は彼が撮影した2冊の写真集を原案に、政志(二宮)の人生を通して家族の絆を描く物語。監督を『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)の中野量太が務めた。
菅田は、政志が東日本大震災の被災地における写真洗浄のボランティアで出会う青年、小野役を演じた。菅田との撮影を楽しみにしていたという二宮は、「現場に行ったら全然、菅田くんが見当たらない。『どこにいるんだろう。まだ来ない、まだ来ない』と思っていたら、隣にいたんですよ」とニッコリ。「ステージが違う」と菅田の俳優力を称え、「自分は、現場に入って『今日はエキストラの人がこんなにいっぱい来てくれたんだ』とか、いろいろなことについ反応しちゃう。でも菅田くんは“小野くん”でしかなかった。最初、(菅田だとは)本当にわからなかった」と驚いていた。
一方の菅田は「緊張していた」というが、「二宮さんと目があった瞬間から、いらない緊張がなくなった。癒される感じと、温かい、なにかで包んでくれるような現場に二宮さんがしてくれた」と感謝しきり。政志の兄を演じた妻夫木は「画面のなかで自由に羽ばたいている人。瞬発力がすごい」と二宮についての印象を語りつつ、「現場で熱心に携帯をいじっていたので勉強をしているのかなと思ったら、パズドラをやっていた。プロ級の腕前で、手元を見たらシュシュシュッって!」と楽しそうに暴露。これには二宮も大笑いだった。
最後に二宮は「僕たちは恵まれている」とコロナ禍において、予定通りに公開できることへの感謝を口にした。「現状、公開を待っている作品もあります。撮影現場で頑張っている映画人もたくさんいます。これからも楽しい作品、おもしろい作品もいっぱい出てくると思う。そのことを信じて、僕らも公開をする。これからもよろしくお願いします」と力を込めていた。
取材・文/成田おり枝