『ふりふら』咲坂伊緒との対談で新人声優・鈴木毬花が感激!「小学生のころから大ファン」

インタビュー

『ふりふら』咲坂伊緒との対談で新人声優・鈴木毬花が感激!「小学生のころから大ファン」

「一ノ瀬蓮くんは、私にとって永遠の憧れ」(鈴木)

【写真を見る】咲坂伊緒と鈴木毬花がサイン交換。お互いに「うれしい!」と笑顔弾ける
【写真を見る】咲坂伊緒と鈴木毬花がサイン交換。お互いに「うれしい!」と笑顔弾ける撮影/成田おり枝

ーー鈴木さんは、もともと咲坂作品のファンだったそうです。

鈴木「小学生のころに初めて『ストロボ・エッジ』を買って。そこから咲坂先生の大ファンだったんです。それだけに先生の作品に出演できるなんて、本当にうれしくて…」

咲坂「ずっと読んでくださっていた方と一緒にお仕事ができるなんて、私もすごくうれしいです!」

鈴木「少女漫画が好きでたくさん読んでいるのですが、咲坂先生の作品は少女漫画であっても、現実味があって、登場人物それぞれの心情がとても繊細に描かれている。だからこそ読んでいるこちらも共感できるし、小学生のころは『こういう恋をしてみたいな』『こういうのが恋というものなんだ』と憧れたりしていました。また大人になって読んでみると、『高校生のころにこういう気持ちがあったな』『こういうイベント楽しかったな』と自分の思い出と重ね合わせることもできる。私の母も先生のファンで、『思い、思われ、ふり、ふられ』は母が最初に買い始めたんです(笑)」

読者も恋に落ちるような男性キャラクターも、咲坂ワールドの魅力
読者も恋に落ちるような男性キャラクターも、咲坂ワールドの魅力[c]2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会[c]咲坂伊緒/集英社

咲坂「そんなふうに言っていただけて、すごくうれしいです!私が漫画を描く時に心がけているのは、『あまり嘘は描きたくない』ということ。でも難しいのは、同時に『本当ばかりを描かない』ということも両立させなければいけないことなんです。そこはいつも難しいなと思っているので、鈴木さんに『現実味があるし、憧れる』と言っていただけてとてもうれしいです。私は人から恋愛話を聞くのも大好きで、話を聞いた時に『うわ、キュンと来た!』と思うことが大事なような気がしていて。もちろんエピソードをそのまま描くわけではないですが、その“キュン”を作品に込めるようにしています。また学生時代に経験したことや、当時の“キャッキャ感”も忘れていないので、いまでも“キャッキャ”しながら描いています(笑)」

鈴木「いまこうやって咲坂先生とお話をしているなんて、小学生のころの自分に言ったら、びっくりすると思います。私は、当時から『ストロボ・エッジ』の一ノ瀬蓮くんが大好きで。多分、私が初めて好きになったキャラクターだと思います。あまり口数は多くはないけれど、話してみるとすごく優しい…。いまもし『好きな男性のタイプは?』と聞かれても、そういう人だと答えると思うので、それって一ノ瀬蓮くんから来ているんじゃないかな?と。蓮くんは、私にとって永遠の憧れです!」

「漫画というのは、すごく奥深い世界」(咲坂)

登場人物たちが自分自身と向き合っていく姿がみずみずしく描かれる
登場人物たちが自分自身と向き合っていく姿がみずみずしく描かれる[c]2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会[c]咲坂伊緒/集英社

ーー本作では、登場人物たちの姿を通して“一歩踏みだすことの大切さ”も描かれます。お二人にとって、「この時、一歩踏みだして良かった」と思うご経験を教えてください。

鈴木「事務所のオーディションに応募したことです。私自身、アニメから元気をもらうことがあって、私も誰かを元気にできる作品に関われたらいいなと思い、声優を目指すようになりました。事務所のオーディションには、親にも内緒で応募して…。合格の報せをもらってから『よし、ちゃんと言おう』と決心がついて、いまこうしてお仕事をさせていただいています。その一歩には勇気も必要でしたが、そこで勇気を出したことで、本作では尊敬できる先輩と共演させていただくこともできました。私もこれからいろいろな作品、キャラクターに出会っていけるように頑張っていきたいです」

咲坂「私は会社員を辞めて漫画家になったのですが、その選択をして良かったなと思っています。毎朝、同じ時間に起きる辛さから解放されたのは、本当に大きいですね(笑)。だからこそ自分を解放させて、物語を描けているのかもしれません。売れない時代もありましたし、『こんなはずじゃなかった!』と思うこともありましたが、そんな時でも『どうにかなるだろう』と思える自分がいて。とにかく『やりたい』と思えるものに出会えて幸運だなと感じています。漫画というのは、すごく奥深い世界。永遠に追求することができる世界だなと思っています」

※島崎の「崎」はたつさきが正式表記

取材・文/成田おり枝

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