『ゴッドファーザー』の舞台裏を描く映画が製作へ!オスカー・アイザックとジェイク・ギレンホールが激突
アカデミー賞受賞作『レインマン』(88)の名匠バリー・レヴィンソン監督が『ゴッドファーザー』(72)の舞台裏を描きだす『Francis and the Godfather』で、フランシス・フォード・コッポラ役を「スター・ウォーズ」シリーズのオスカー・アイザック、プロデューサーのロバート・エヴァンス役をジェイク・ギレンホールが演じると「Deadline」が報じている。
当時まだ30代前半で無名の映画監督だったコッポラが手掛け、アカデミー賞作品賞をはじめ3部門に輝いた(主演男優賞のマーロン・ブランドは受賞拒否)『ゴッドファーザー』は、マリオ・プーゾの小説を原作に、ニューヨーク最大のマフィア組織コルレオーネ一族の栄枯盛衰を描いた物語。その製作の舞台裏では、キャスティングをめぐる対立などが絶えなかったと言われており、本作ではその戦いの模様が描かれていくとのこと。
当事者であるコッポラは本作について「バリー・レヴィンソンが作る映画なら、どんなものでもおもしろくて価値があるものになる」とコメントをしている。
『ゴッドファーザー』の舞台裏を描く作品といえば、つい先日も、来年初頭にアメリカ国内でローンチ予定の動画配信サービス「Paramount+」で配信予定のミニシリーズ「The Offer」で、プロデューサーのアルバート・S・ラディの視点からの物語が描かれることが報じられたばかり。過去にはエヴァンスの自叙伝を基にしたドキュメンタリー映画『くたばれ!ハリウッド』(02)のなかでも、『ゴッドファーザー』などをめぐるコッポラとエヴァンスの対立が描かれていた。
また、シリーズの完結篇となった『ゴッドファーザーPART III』(90)の公開から30周年を迎える今年12月には、コッポラ監督が一部のシーンに自ら変更を加えた再編集版『Mario Puzo’s The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone』がアメリカ国内で配信公開される。
まもなくシリーズの誕生から50周年という大きな節目を迎える映画史の金字塔。今後届けられる続報からも目が離せなくなりそうだ。
文/久保田 和馬