人気サメ映画シリーズ最新作でハリウッド・デビューの蒼れいな「この役は私が取る！と思ってました」

我々が愛して止まないジャンル、“サメ映画”、その最新作はあの『ディープ・ブルー』シリーズの第3弾だ！　知性を備えた3匹の兄弟ザメと彼らを捕獲しようとする追跡隊、自然環境保護の研究チームが三つ巴のバトルを繰り広げるに果てしなき死闘を描く本作で、ハリウッド・デビューを果たした蒼れいなにインタビュー。双子タレントとして日本や台湾でも活躍する彼女が、いかにしてこの役を勝ち取ったのか。現場でどう役に向き合ったのか。エコなメッセージも込められた見逃し厳禁な話題作の裏側を語ってもらった。

「オーディションでいきなり『サメと戦ってくれ！』って言われて」

――映画を拝見しましたが、この仕事のためにがんばりましたというレベルを遥かに超えた英語力じゃないですか？

「いや、この仕事のためにがんばりました！(笑)　中国語で演技をしたことはあるんですが、英語の演技はオーディション以外では今回が初めてでした。高校生の時に一年間だけアメリカに留学していたことがあって、忘れないようにちょこちょこ話すようにはしていたんですが、映画のために発音の矯正だったり、いろいろ手伝ってもらいました」

――もともとハリウッド映画出演は虎視眈々と狙っていたんでしょうか？

「ハリウッドには挑戦したいと思っていましたし、世界的に広がっていくような作品に参加してきたいと思っていたので(出演が決まって)嬉しかったです」

――オーディションはどんな形で行われたんでしょうか？

「最初は日本でやって、何次審査と重ねていくにつれて、アメリカとスカイプで繋いで、監督だったりプロデューサーだったりいろんな方が参加するようになりました。最初の対面オーディションでは、前室にいたら隣からとてつもない悲鳴がギャーギャーと聞こえてきて、一体どういう内容なんだろうとドキドキしながら待ってましたね(笑)」

――その時はどんな映画かわかってなかったんですか？

「なんとなくサメの映画っていうのは聞いていたと思うんですけど(笑)、タイトルは頭文字に略されてましたし、よくはわかってなかったんです。これはどういうオーディションなんだろうと思いながら、いきなり『サメと戦ってくれ！』って言われてみんなに負けないくらい大きな声を出しました」

――最初から日本人のキャラが登場することは決まっていたんでしょうか？

「前回の『ディープ・ブルー2』が日本でも好評だったので、日本人のキャストを入れてみてはどうかという話が出たみたいです。でも日本のワーナーの方も、形だけのオーディションで、結局はアメリカのキャストだけでやるんじゃないかと思っていたらしくて。実際に日本人を一人出すって決まってびっくりしたみたいです。『本気だったんだ！』って(笑)」

――合格はどうやって伝えられたんですか？

「まだ役が決まる前、最終のオーディションの後にたまたまアメリカに行く予定があって、『じゃあもし時間があったら会おうよ』とキャスティングチームが言ってくださったんです。それで顔を合わせたりはしていたんですが、その後モニターを通じて話した時に『ハイ、ミヤ』って言ってもらったんです。その時に初めて『あ！　私がミヤ役に決まったんだ！』って思いました」