森山未來&北村匠海がリング上で火花を散らす!『アンダードッグ』場面写真が一挙解禁
10月31日(土)から開催される第33回東京国際映画祭のオープニング作品として上映されることも決まっている『アンダードッグ』(11月27日より前編・後編同時公開)。このたび森山未來、北村匠海、勝地涼の3人がボクサーを演じた本作の場面写真が一挙に解禁された。
第39回日本アカデミー賞優秀作品賞をはじめ多数の映画賞に輝いた『百円の恋』(14)の武正晴監督、脚本の足立紳、佐藤現プロデューサーが再タッグを組んだ本作。チャンピオンの道からはずれ、“かませ犬”としてボクシングにしがみつく末永晃(森山)。若き天才ボクサーで、過去に起こした事件が将来に暗い影を落とす大村龍太(北村)。そして親の七光りのレッテルに囚われ、鳴かず飛ばずの芸人ボクサーの宮本瞬(勝地)。宿命的な出会いを果たした3人の“負け犬”たちが、三者三様のドラマを背負いながら再起を懸けてリングに立つことに…。
このたび解禁された場面写真には晃と龍太、瞬の負け犬感漂う日常を切り取った姿や、再起をかけてリングに立つ雄々しい姿が写しだされている。「『百円の恋』を超える熱い映画を作りたい」という佐藤プロデューサーの想いから企画が立ち上がった本作。「スター街道を走る選手の影には、負け戦に身を費やす“かませ犬”(アンダードッグ)のような立ち位置の選手がいる。そんな悲哀を帯びた男が這い上がる姿はドラマになるはず」と閃いた佐藤は、足立に脚本を依頼。
自身の監督作『喜劇 愛妻物語』(公開中)の撮影の合間を縫って脚本を書き上げたという足立は「武さんとは毎回のように喧々諤々の意見を交わし、撮影ギリギリまでシナリオを粘ることがほとんどなのに、今回は異例ともいえるスピード感で進んだ。オリジナルストーリーで第一稿が完成稿のような形になるのは珍しい」と振り返る。そんな脚本を読んだ佐藤も「ボクサーの物語に止まらず、陽の当たらない立場を生きるあらゆる男女の群像劇へと昇華されていた」と仕上がりを称賛。
また、プロボクサー並みのストイックなトレーニングや、食事制限を経て役に挑んだ森山、北村、勝地らの迫真のボクシングシーンにも注目が集まる本作。人生から見放された三人の男たちにどんなドラマが待ち受けているのか。男たちの熱い闘いの行方は劇場で確かめてほしい。
文/久保田和馬