二宮和也も歓喜!『浅田家!』がヨーロッパの映画祭で日本映画初の快挙を達成
『母と暮せば』(15) や『検察側の罪人』(18)など、俳優としても圧倒的な存在感を放つ嵐の二宮和也が主演を務めた『浅田家!』(公開中)。このたび本作が、第36回ワルシャワ国際映画祭<国際コンペティション部門>に出品され、日本映画として初めて最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞したことが明らかになった。
“家族”をテーマにしたユニークな写真を世に送り出した写真家・浅田政志の2冊の写真集を、国内の映画賞を総なめにした『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)の中野量太監督が独自の目線でオリジナルストーリーとして映画化した本作。主人公の政志役を演じる二宮を筆頭に、妻夫木聡、風吹ジュン、平田満、黒木華、菅田将暉といった日本映画界を代表するキャスト陣の共演でも話題を集め、公開初週の週末観客動員ランキングでは見事ナンバーワンを獲得している。
現地時間10月9日から18日までポーランドの首都・ワルシャワで開催されていたワルシャワ国際映画祭は、カンヌやベルリン、ヴェネチアなどと並びヨーロッパのなかでも重要な映画祭のひとつとして知られている。過去には吉田大八監督の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07)がフリースピリットコンペティション部門大賞を受賞しており、日本映画の同映画祭での受賞は13年ぶりのこと。最優秀アジア映画賞は今年の同映画祭で上映されたすべてのアジア映画が対象となっており、12作品のなかから『浅田家!』が選出された。
今回の授賞理由について、ある審査委員は「本作は現在の混沌とした時代にこそ必要とされる希望に満ちた、非常に感動的で素晴らしい作品。誰もが大きな心を持ち、純粋な夢を決して諦めない、ユニークなある家族の悲しみと喜びの描写が素晴らしい」と絶賛。このあと本作は、21日(水)から韓国・釜山で開催される第25回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門にも正式招待されており、世界からさらなる熱視線をあびること間違いなしだ!
今後本作から届けられる吉報に期待するとともに、是非とも劇場に足を運び、あたたかな“家族の絆”と“写真のチカラ”をじっくりと味わってほしい。