史上最速で興収150億円を突破!『鬼滅の刃』人気をコラボ商品やチケット売上から読み解く|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
史上最速で興収150億円を突破!『鬼滅の刃』人気をコラボ商品やチケット売上から読み解く

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史上最速で興収150億円を突破!『鬼滅の刃』人気をコラボ商品やチケット売上から読み解く

ファーストデイも絡んだ10月31日と11月1日の週末映画動員ランキング。『鬼滅の刃』の勢いはまだまだ止まらない!

スナック菓子に駅弁、列車にも…『鬼滅の刃』コラボが次々と登場

土日2日間で動員202万8000人、興収24億9900万円をあげた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が3週連続で1位を達成。累計では、動員1189万人、興収158億円を記録し、公開から3週目にして歴代興収ランキングTOP10入りを果たすという驚異のハイペースを維持している。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は3週連続1位
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は3週連続1位[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

ここまでの大ヒット作とありコラボ商品も充実。おやつカンパニーから発売されている人気スナック「ベビースターラーメン」、「ポテト丸」と本作のコラボ第3弾が11月2日から開始され、そのパッケージデザインが注目されている。
第1弾、第2弾ともに主人公の竈門炭治郎を中心に、妹の禰豆子、我妻善逸、嘴平伊之助、冨岡義勇らが描かれていたが、今回の第3弾は劇場版で大活躍する煉獄杏寿郎を筆頭に、柱の9人がデザインされている。しかも、「ポテト丸」うましお味の杏寿郎がソロに、冨岡義勇と不死川実弥、宇髄天元と悲鳴嶼行冥がセットになるなど、よりファンのニーズに応えたものになっている。

「ベビースターラーメン」と「鬼滅の刃」のコラボ
「ベビースターラーメン」と「鬼滅の刃」のコラボ[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「ポテト丸」と「鬼滅の刃」のコラボ
「ポテト丸」と「鬼滅の刃」のコラボ[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

このほか、杏寿郎の劇場版のポーズを模した1/8スケールフィギュアが、配給のアニプレックスより受注販売されており(~1月11日まで)、プレミアムバンダイからも同じく杏寿郎をイメージした眼鏡が制作され、予約受付中(~12月6日まで)となっている。
また、本作が無限列車という汽車内で物語が展開されることに因んで、JR九州より「鬼滅の刃」九州乗り放題きっぷや缶バッチセット、コラボ特製弁当なるものが発売。さらに、11月1日と3日には臨時列車“SL 鬼滅の刃”が熊本から博多まで片道運転されたことが話題になり、15日(日)と21日(土)、23日(祝・月)にも運行される予定となっている。

煉獄杏寿郎がデザインされたコラボ特製弁当
煉獄杏寿郎がデザインされたコラボ特製弁当[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『罪の声』が初登場2位に!映画『プリキュア』が3位で続く

2位以下では、昭和の未解決事件をモチーフにした塩田武士の同名ミステリー小説を映画化した『罪の声』が、動員14万5000人、興収1億8200万円をあげて2位に初登場。初日から3日間の累計では動員20万人、興収2億5800万円を記録する好スタートを切った。

『罪の声』は2位
『罪の声』は2位[c]2020 映画「罪の声」製作委員会

3位には2日間で動員9万7000人、興収1億800万円をあげた人気アニメの劇場版第28作『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』がランクイン。
このほか、人気コミックを北村匠海主演で実写映画化した『とんかつDJアゲ太郎』が6位に入るなど、新作3本がトップ10入りしている。既存作品では、8位の『TENET テネット』が累計で興収25億円、9位の『浅田家!』が興収10億円を突破した。

『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』は3位
『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』は3位[c] 2020 映画プリキュアミラクルリープ製作委員会

ムビチケ前売券の月間販売枚数が2か月連続で最高記録を更新

現在の『鬼滅の刃』を中心とした映画館の盛り上がりは、インターネットで座席指定できるデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」の販売数にもポジティブな効果をもたらしているようだ。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が発令された2020年5月の興行収入は前年同月比98.9%減に。しかし、緊急事態宣言が解除されると劇場の徹底した感染予防対策もあり、延期中だった注目作の公開も決定。夏の映画興行は邦画を中心に活気づき、 2020年8月度のムビチケ前売券(オンライン)の販売枚数は前年同月比30%増と、前年を上回る数字を記録している。
そして、9月度になると映画館の座席使用制限も緩和され、前年同月比161%増の10万8409枚という過去最高の販売枚数を打ち立てている。

さらに、10月度は上記の通り社会現象を巻き起こしている『鬼滅の刃』を筆頭とした話題作のあと押しもあり、9月度の記録を塗り替える18万6053枚の新記録を樹立。この数字は「ムビチケ当日券」においても、2019年7月のリリース以来最高の月間販売枚数となる。
映画興行の盛り上がりはもちろん、積極的に新たな決済サービスを導入したことで、オンライン決済サービスの利用シェアが前年同月比の15%増となり、 新たなユーザーを獲得できたことも起因していると考えられる。

今週末の公開作品では、親子の成長と絆を描いた渡辺俊美によるエッセイを井ノ原快彦と道枝駿佑共演で映画化した『461個のおべんとう』、第158回芥川賞を受賞した若竹千佐子の小説を沖田修一監督&田中裕子主演で映画化した『おらおらでひとりいぐも』といった作品が控えている。
『鬼滅の刃』の動向も引き続き気になるところだが、本作に続く新作、既存作品の動きにも注目したい。

文/トライワークス

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記

以下は、1~10位までのランキング(10月31・11月1日)
1位 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
2位 罪の声
3位 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日
4位 きみの瞳(め)が問いかけている
5位 夜明けを信じて。
6位 とんかつDJアゲ太郎
7位 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
8位 TENET テネット
9位 浅田家!
10位 スパイの妻 劇場版
※興行通信社調べ

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