森川葵&松井玲奈&百田夏菜子が感激!「おジャ魔女どれみ」は「世界で愛されている」
第33回東京国際映画祭の特別招待作品『魔女見習いをさがして』(11月13日公開)の舞台挨拶が11月3日にEXシアター六本木で開催され、ヒロインの声優を務める森川葵、松井玲奈、百田夏菜子、佐藤順一監督、鎌谷悠監督が登壇。上映後の会場から大きな拍手で迎えられたメンバーが感激の面持ちを見せた。
本作は、1999年より4年間放送された「おジャ魔女どれみ」シリーズの完全新作映画。オリジナルスタッフの佐藤順一監督や脚本の栗山緑、総作画監督の馬越嘉彦らが再集結し、かつて「おジャ魔女どれみ」を観ていたソラ(森川)、ミレ(松井)、レイカ(百田)が、「どれみ」にゆかりのある地を巡る旅を通して、大切なものに気づいていく姿を描く。佐藤監督は「映画として扱ってもらえたことに、(おジャ魔女どれみも)成長したなあと。感慨深いものがあります」としみじみと語っていた。
「コロナ禍で劇場に行くのが怖いと思っている人も多いなか、公開してみんな来てくれるのかと思っていた」と不安な想いを打ち明けた森川は、「皆さんのお顔を見ていると、大丈夫だなという気がした」と安堵の表情。台湾でもすでに公開が決まっていることから、「世界から愛されている作品なんだと感じることができた。ようやく皆さんにお届けできると実感して、いますごくうれしいです」と笑顔を見せた。
涙している観客を見つけた松井は、「私たち“おジャ魔女世代”が、心をグッとつかまれてこの映画に臨んだ気持ちが、お客様にも届いたのかなと思うと、とてもうれしい」とニッコリ。「これまでの『おジャ魔女どれみ』の音楽やキャラクターのリアクションが盛り込まれている。当時観ていた人たちには、懐かしさも感じていただけたのでは」、百田も「この映画で描かれているそれぞれの悩みは全世界共通。みんながどこかに抱えているものもあると思うので、たくさんの方に楽しんでいただけると思っています」と胸を張っていた。
また百田は、完成作を「お母さんと一緒に観た」と告白し、「『昔こんなこと言っていたよね』『こんなグッズ買ったよね』と盛り上がった。ご両親と観てみるのもいいのかなと」と提案。劇中では登場人物が女子旅をしているため、「なかなか旅行とか難しいタイミングではありますが、この作品を観て全国を旅しているような気分になってもらえたらうれしい」と話す。松井は「子どものころは、魔法って便利なものという考え方だった。でもこの映画に出会って、“現代における魔法”という考え方が備わった。魔法ってなんだろうと考えてもらったらうれしい」と語りかけていた。
取材・文/成田おり枝