互いのキャラへの愛が爆発!『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』4ショットインタビュー【後編】
「禰豆子は、世の中の可愛いという要素をすべて詰め込んだ女の子」(下野)
――なるほどです。では次に、下野さんお願いいたします。
下野「お待たせいたしました。任せてください!禰豆子の好きなところ、まずは可愛いですよね。にじみでるというのかな。見た目だけじゃない可愛さがあります。鬼になってしゃべれないというのもあるけれど、奥ゆかしさも感じるし、なによりお兄ちゃん思いというのかな。世の中の可愛いという要素をすべて詰め込んだ女の子だと思います。そして強い。ただ可愛いだけじゃなくて、強くもある禰豆子を守れることに誇りを持っています。強いけれどやっぱり守ってあげなくちゃいけないという存在。善逸からしたら唯一無二の大切な存在なんです」
――愛が爆発していますね。
下野「真面目に語ると、人間を守るという暗示をかけられているとはいえ、家族の大切さみたいなものはずっと忘れずに鬼と戦い続けている。もちろん、助けてくれるお兄ちゃんの存在もあるけれど、本人にも人間を助けたいという気持ちがあるからこそ、鬼と戦い続けられる。あとはなにより、やっぱり可愛い」
鬼頭「あ、戻ってる(笑)」
下野「可愛くて強い。本当にすごいなって思います」
――自分が演じるキャラクターをこんな風に褒められるというのは、どんな気持ちですか?
鬼頭「照れますね(笑)」
下野「なので、これからも守り続けていきたいと思います!」
花江「宣言してる(笑)」
――応援します(笑)。では、次は鬼頭さんお願いします!
鬼頭「炭治郎の魅力はやっぱり心の優しさですよね。敵にさえも優しい心を向けられるのは、私自身も尊敬します。炭治郎がすごく真っ直ぐで一生懸命努力するキャラクターだから、原作でもアニメでもファンの方たちが物語を追いたくなるし、応援したくなるのだと思います。最初からそんなに強いわけじゃなかったけれど、妹を人間に戻すために努力する。“努力する才能”があるキャラクターだと思います」
「あんな仕打ちをされたら、そりゃ鬼にもなりますわって思いました」(松岡)
――テレビアニメからさまざまな鬼と戦ってきたみなさんですが、印象的だった鬼を教えてください。
下野「今度は早い者勝ちかな?」
鬼頭「じゃ、私から!」
下野「よし、いこう!」
鬼頭「“蜘蛛の鬼の兄”です」
鬼頭「テレビアニメでご飯を食べているシーンが衝撃的で、ビジュアルなどがすごく印象に残っています。会いたくないって感じの鬼です」
花江「僕は手鬼ですかね。最初に炭治郎の前に試練のような形で立ちはだかる。初めて人間のときの回想が入る鬼なので、ここで『鬼滅の刃』という作品のテーマの一つが描かれていると感じました。この作品はこういう方向性でいくんだなというのが伝わってきましたね。あとは、やっぱり見た目かな。気持ち悪い姿の鬼だけど、本当は人間だった。どうしてあんな姿になっちゃったのかというのが丁寧に描かれているし、そこに優しさを向けてあげられる炭治郎の姿に感銘を受けました」
松岡「僕は響凱です。伊之助が出てきた回というのもあるけれど、響凱が人間だった頃の話を知って、あんな仕打ちをされたらそりゃ鬼にもなりますわって思いました。あのときが『鬼滅の刃』の初収録だったのですが、すごい現場にきたぞという印象でした。炭治郎を見て、これが鬼と戦うお兄ちゃんかって、思いましたね」
鬼頭「え?駄洒落?」
花江「うまいね。“オニ”と戦う“オニ”いちゃん。これから使っていこう!」
下野「花江くんは最近、そういうノリが増えたよね(笑)。『鬼滅の刃』の取材のときは特にバンバン出てくるよね」
松岡「初登場回というのもあって、本当に印象的だったんです」
下野「いろんな鬼の話をしているけれど、せっかくなのでここで触れてあげたいと思います。累、(“元”十二鬼月ではありますが)響凱以外の下弦の鬼です」
松岡「あーー」
下野「だって、登場シーンが少ないんだもん。基本的に鬼たちは自信に満ちていたり、攻撃的だったりするのに、こんなに怯えます?っていうくらい怯えている。なんなら、響凱たちよりも強い鬼たちなのに、あれだけ怯えて、あんな一瞬で終わってしまう、なんて悲しい存在なんだろうって思いますね。今回の劇場版で戦う鬼は魘夢だけど、ちょっとほかの下弦の鬼とは違う次元の存在なのかなと思いますね。そういうのも全部含めて、累と魘夢以外の下弦の鬼が印象的です」
花江「全部出てきた(笑)」
――うまくまとめていただき、ありがとうございました(笑)
取材・文/タナカシノブ
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記