『鬼滅の刃』が歴代興収2位を記録!「平成ガメラ」上映もランキングで好調スタート
11月最後となった28・29日の週末映画動員ランキング。首位の『鬼滅の刃』が偉業達成に向けて着実に数字を伸ばしている。
7週連続首位の『鬼滅の刃』が歴代興収2位へ!
7週連続で首位に君臨している『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。土日2日間で動員71万2000人、興収10億500万円をあげており、3連休だった前週と比べても、動員で-4.8%、興収でわずか-2.7%という驚くべき好調ぶりを保っている。累計では動員2053万人、興収275億円を突破。注目の歴代興収ランキングでは、最終興収262億円を記録した『タイタニック』(97)を抜き、驚異的な速さで歴代2位に浮上した。
『10万分の1』が新作から唯一のトップ10入り
先週2位でスタートを切った『STAND BY ME ドラえもん 2』は、動員23万5000人、興収2億9400万円をあげて順位をキープ。累計では動員88万人、興収11億円を記録している。続く3位にも先週同様『ドクター・デスの遺産 ―BLACK FILE―』がランクインし、1位から3位までは先週と同じ結果に。新作からは唯一、宮坂香帆による人気少女コミックをGENERATIONS from EXILE TRIBE/EXILEの白濱亜嵐と平祐奈のW主演で実写化した『10万分の1』が4位でトップ10入りしている。
ミニシアターランキングに『ガメラ 大怪獣空中決戦』が登場!
小規模公開作品を対象とするミニシアターランキングでは、懐かしのタイトルがランクインしている。初登場2位となったのが、『ガメラ 大怪獣空中決戦 4K HDR』。本作はガメラ生誕55周年を記念した「Gプロジェクト」の一環として、「平成ガメラ3部作」の第1作にあたる『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)のHDR(High Dynamic Range Imaging)バージョンをDOLBY CINEMA搭載の劇場で期間限定上映するもので、初公開日となった11月27日は、55年前にシリーズ第1作『大怪獣ガメラ』(65)が初公開された日だった。
ガメラファンもこれには歓喜の様子で、SNS上には「爆発、破壊、怪獣。精巧なミニチュアと凝った構図、圧倒的な"リアル"でぶん殴られる感覚が堪らない。特撮の底力を肌で体感できた気がする」「あまりのきれいさに新たな発見もありました。『ガメラ2』、『ガメラ3』も公開されましたら今回同様、当時のパンフを持参して観に行きます」といった熱いコメントが寄せられている。
このほかでは、『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』が初登場1位を獲得。同じく初登場作品で、庵野秀明が初監督を務め、のちのアニメ、映像作品に影響を与えたスタッフ陣が集結した1988年のOVAを前後編に分けて劇場上映する『トップをねらえ! OVA前編/後編』もランクインし、前編が5位、後編は3位に。4位には、公開3週目の『蒼穹のファフナー THE BEYOND 第七話「帰らぬ人となりて」第八話「遺されしを伝え」第九話「第二次L計画」』が入る結果となった。
今週末には、クリスマスイブの東京を舞台に連続爆発テロに巻き込まれた人々を描く『サイレント・トーキョー』や、滝沢秀明が演出を務めSnow Man主演で贈る『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』といった作品が控えている。週末映画動員ランキングにどのような変化を与えるのか、要注目だ。
文/サンクレイオ翼
1位 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
2位 STAND BY ME ドラえもん 2
3位 ドクター・デスの遺産 ―BLACK FILE―
4位 10万の1
5位 罪の声
6位 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来
7位 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
8位 魔女見習いをさがして
9位 きみの瞳(め)が問いかけている
10位 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日
※興行通信社調べ