大泉洋「日本一ゆるい現場」岡田健史「戸惑いながら…」『新解釈・三國志』初体験を告白!
福田雄一監督と大泉洋がタッグを組んだ映画『新解釈・三國志』(12月11日公開)のバーチャル生配信イベントが12月2日に行われ、大泉洋、ムロツヨシ、賀来賢人、橋本環奈、岡田健史、福田監督が登壇。福田組映画に初参戦した大泉と岡田が、現場で感じたおもしろさや戸惑いを明かした。
いまからおよそ1800年前の時代を舞台に、魏、蜀、呉の3国が覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた中国の歴史書物「三國志」を、福田監督流の新たな解釈で描いた本作。蜀の武将、劉備玄徳役として大泉が主演を務めている。
ぼやきまくる劉備を演じた大泉は、本作の撮影終了後すぐに、日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の撮影が始まったそうで、「日本一ゆるい現場から、日本一キビしい現場に行っちゃったから。大変だった」と告白。「全然違う。日曜劇場はセリフを間違えると、OKが出ないんだもん。(福田組は)おもしろければ、セリフを間違えてもOK。笑ってもOK」と明かすと、福田監督も「そうです。おもしろければOKです」「スタッフにも『張り詰めないで』と言っている」と認めていた。
さらに大泉は「誰かが吹きだすまで、OKが出ないシーンがあった」と続け、「すっかり、福田組でぬるま湯に浸かりきってからの日曜劇場でしたから。仕事が終わると、マネージャーに『あああ、三國志に帰りたいな』と言っていた。居心地は最高!」と福田組の印象を話し、周囲も大爆笑。すると『今日から俺は!!劇場版』の撮影後に、日曜劇場「半沢直樹」に参加したという賀来が「寒暖差アレルギーみたいなものが出そうになりました。体がビックリしちゃって!」と同じく、ほかの現場とのギャップを吐露していた。
呉の君主である孫権役を演じた岡田も、福田組は初めての体験となった。岡田は「福田さんの名前はネットや報道でも見ていた。そのなかで『本番中、監督ご自身が大笑いしてOKと言う』というのがあって。本当なのかな?と思いながら初めての現場に行った」と述懐。「本当に大爆笑しながら『OK!』と言っていた。僕は戸惑いながらやっていました。でも楽しかったです」と笑顔を見せていた。
福田監督は「僕は、健史くんに“純朴なバカ”を演じてほしかった」とにっこり。ムロが「岡田くんの迷ったまま本番をやっている感じ、すごいいい!って言っていた」と岡田の演技に福田監督が喜んでいたことを明かすと、福田監督も「ひたすら純朴にセリフを追う作業をしてくれたので、これはいいな!と思っていた」と岡田の真摯さを絶賛していた。
取材・文/成田 おり枝