台湾発のホラーゲームを映画化!『返校』が2021年日本公開決定
2017年に発売された台湾の同名の大ヒットゲームを映画化した『返校』。新型コロナウイルス感染拡大の影響により日本公開が延期となっていた同作が、このたび2021年の7月に公開されることが決定した。
『返校』は『悲情城市』(89)『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(91)に続く台湾の”白色テロ時代”を描いたダークミステリー。市民が相互監視と密告が強制されていた時代、高校生のレイシンとジョンティンは、なぜか誰もいなくなった校内をさまよい、悪夢のような恐怖とある迫害事件の真相に触れていく。その深いメッセージ性において台湾の多くの人が感銘を受け、2019年の台湾映画No.1の大ヒットを記録。今年1月の台湾総統選挙にも影響を及ぼしたと言われ、まさに台湾では社会現象になっている。
また、映画の30年後が舞台のドラマ「返校 -DETENTION-」が本日12月5日(土)よりNetflixで全世界独占配信されることも決定。配信情報を受け、SNS上では「またゲームをやり直したい」「楽しみすぎる!」「映画も観たい」との声があがり、ゲームファンのみならず映画ファン、ドラマファンの期待も高まっている。
シンプルなホラーとは一線を画すドラマ性も富んでいる同作。1960年代を舞台に、生き難く不安に満ちた世界観は現代の日本にも通じるものがある。普遍的な共感を得られるであろう物語を日本でも見られることが嬉しい。
文/入江奈々
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