時代を映した力作が勢ぞろい!2020年のNetflixオリジナル・ドキュメンタリー“フレッシュ”10選
あらゆる差別に切り込んだり、歴史上のある事件を紐解いたり、はたまた1人の人物の生き様に迫ったり。映画の最もファンダメンタルなかたちとも言えるドキュメンタリー映画というジャンルは、劇映画と比較すると日本で劇場公開される作品は決して多くないが、その時代を反映した秀作が数多く作られている。
そうしたなか近年では、動画配信サービスで世界の様々な国々で製作されたドキュメンタリー作品を容易に観ることができるようになった。特にNetflixのオリジナル・ドキュメンタリー作品は『イカロス』(17)や『アメリカン・ファクトリー』(19)がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したり、『13th 憲法修正第13条』(16)が社会の動きに合わせて再注目を浴びるなど良質な作品が目立っている。
そこで本稿では、2020年にNetflixで配信されたオリジナル・ドキュメンタリー作品のなかから映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」で批評家の評価が特に高い10作品を紹介していきたい。
「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。
好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されている。
それでは、2020年のNetflixドキュメンタリーのフレッシュ作品10傑を挙げてみよう。
100%フレッシュ『ハンディキャップ・キャンプ:障がい者運動の夜明け』
100%フレッシュ『ディック・ジョンソンの死』
100%フレッシュ『あるアスリートの告発』
100%フレッシュ『シークレット・ラブ:65年後のカミングアウト』
98%フレッシュ『サーカス・オブ・ブックス』
98%フレッシュ『トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』
93%フレッシュ『マイ・ストーリー』
92%フレッシュ『スペリング・ビーへの挑戦』
91%フレッシュ『ミス・アメリカーナ』