「バイオハザード」プロデューサーが『新感染半島』の魅力を分析!「自分を犠牲にしてでも愛する者を守ろうとする」
「『バイオハザード』の本質を守りながらシリーズを進化させている」
――2021年に「バイオハザード」シリーズは25周年を迎えますが、この記念の年をどう受け止めていますか?
「まず、25年も続いているということが単純にスゴいと思います。僕がカプコンに入社する以前にスタートしていますから。ゲームにとどまらず、映画や漫画など多彩なメディア展開をしたことで、世界中で名前を知ってもらえている大衆文化の一部となっています。とても強いブランドに成長したと感じています。そこには様々なクリエイターがかかわり、『バイオハザード』の本質を守りながらシリーズを進化させている。25年間も続けられたのは、その賜物だと思います」
――「バイオハザード」の本質とは、どういうことですか?
「“サバイバルホラー”であること。具体的に言うと、恐怖、謎解き、リソースマネージメント、コンバットという4つの柱を大切にすることです。作品ごとにウェイトやバランスは異なりますが、この4つの柱を踏まえて、ディレクターがそれぞれの思い入れを投影しながら制作しています」
「制作チームはみんな、たくさんの映画を観ています」
――2021年に発売されるシリーズ最新作「バイオハザード ヴィレッジ」のトレーラーは、とても映画的でした。ティム・バートンやサム・ライミの映画を連想しましたが、映像作りには映画からインスピレーションを受けているのでしょうか?
「そうですね。制作チームはみんな、たくさんの映画を観ていますし、様々なインスピレーションを得ています。具体的に、どういうインスピレーションを受けているかは、ゲームをプレイしてもらえれば、気づいていただけると思います」
――ピーターさんが「バイオハザード」シリーズを作り続けるモチベーションについて教えてください。
「ゾンビというモチーフの中で、どんな人間ドラマを作れるのか?また、どんなゲームシステムを作っていけるか?シリーズを作り続ける以上、そのような部分で進化していかないといけません。それを考えるのが楽しいですね」