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東山紀之、ガラケーからスマホに変えさせた『おとなの事情』「エンターテインメントの光は変わらない」

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東山紀之、ガラケーからスマホに変えさせた『おとなの事情』「エンターテインメントの光は変わらない」

東山紀之主演の映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(2021年1月8日公開)の完成披露試写会が、12月21日、有楽町朝日ホールで行われ、東山紀之、常盤貴子、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史、鈴木保奈美、光野道夫監督が登壇。東山は「僕はずっとガラケーでしたが、この映画をきっかけにスマホに変えました。スマホは字が小さい!意外と大変」と告白。鈴木は「字を大きく設定できますよ」と笑顔でアドバイスをした。

本作は、イタリアのアカデミー受賞作『おとなの事情』(16)の日本版。おとなたちが、スマホに届くメールと電話の内容を、パートナーや友人たちとさらし合うというゲームを始める。全員が誰にも言えない秘密を抱えているなか、彼らは必死でウソと言い訳を繰り返していく。

『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は2021年1月8日(金)公開
『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は2021年1月8日(金)公開[c] 2020 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.

室内というワンシチュエーションの撮影に東山は「鈴木保奈美さんと常盤貴子さんが同じ空間にいるというのが感動的。皆さんとの共演はリハーサルを含めて有意義な時間でした。自然体で撮影ができました」と報告。すると鈴木は「私も『少年隊がいるなあ。テレビで観たことのある人がいるなあ』としみじみ思いました」と笑いを取った。

常盤は「企画段階から、これは大変な闘いになると思っていたけれど、リハーサルを含めてその大変さを皆さんと共有できたのが幸せでした」とうれしそう。初共演の東山については「ただただカッコいい。いつでも“ヒガシ”でした」と褒めると、当の東山も「そうやってお互いを褒め合って生きていたほうが楽しいね」と、すかさず返して仲の良さをうかがわせた。

益岡は「監督とは何十年ぶりかでご一緒することができて、そして皆さんとの共演も楽しみでした」と感慨深げだが、妻役の鈴木からは「本当に優しくて…まるでお父さんという感じでした!」と言われ、場内の笑いを誘った。

田口は東山との共演に「僕の小芝居を受け止めてくれた。そして僕は完全に泳がされていました」とジョーク交じりに感謝。木南は撮影中“隊長”と呼ばれていたそうで「撮影時にご飯休憩を入れるかどうかみんなで悩むときに、私が切り込み隊長として判断するから」とおちゃめにコメント。淵上は「テンションの高い芝居を見せていたので、稽古から疲れました」と苦労を明かすと、東山から「いまのほうが若いね!撮影では先輩だと思っていたよ」といじられた。


本作について、東山は「スマホの中身を見られることは、人によってはスリラー。この映画も生きる環境や状況によって様々に違う見え方をする」とアピール。鈴木も「この作品は笑えるけれど、ブラックで怖い部分もある。それを全部ひっくるめて洒落た大人たちの物語」と本作の見どころを語った。

常盤は「オリジナル版は18か国でリメイクされていて、各国のリメイクにはそれぞれの良さが入っています。日本版もオリジナルと見比べても楽しめる内容なので、比べながら観るのもいいかもしれません」と指南。光野監督は「出演の皆さんの素の部分がいい意味で芝居にも反映されている。いまだかつてないキャラクターを演じた東山紀之さんも見どころです」と期待感を煽った。

『おとなの事情 スマホをのぞいたら』の完成披露試写会が開催
『おとなの事情 スマホをのぞいたら』の完成披露試写会が開催

最後に主演の東山は「撮影の途中からコロナが出てきて、世界が変わりました。しかしエンターテインメントの光は変わらない。感染対策を十分にしていただき、いまだからこそゆっくりと楽しんでほしい。少しでも心に染みてくれたら…ぜひ楽しんで」と全国公開に向けての想いを口にした。

取材・文/山崎伸子

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