ハリウッド実写版『モンハン』が北米首位に!気になる評価は『バイオハザード』超え?

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ハリウッド実写版『モンハン』が北米首位に!気になる評価は『バイオハザード』超え?

クリスマス直前の週末とあって、『エルフ〜サンタの国からやってきた〜』(03)や『ポーラー・エクスプレス』(04)、『ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション』(89)といったおなじみのクリスマス映画が相次いで上位にランクインを果たした先週末(12月18日から20日)の北米興収ランキング。それでもやはりオープンしている映画館は北米全体の40%に満たず、新作不足の状態はまだまだつづいている。

【写真を見る】「バイオハザード」の監督&ミラ・ジョヴォヴィッチが再タッグ!人気ゲームの世界観を完全再現でファンからは好評!?
【写真を見る】「バイオハザード」の監督&ミラ・ジョヴォヴィッチが再タッグ!人気ゲームの世界観を完全再現でファンからは好評!?写真:SPLASH/アフロ

そうしたなかで初登場1位に輝いたのは、日本で誕生した人気ゲームを「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督とミラ・ジョヴォヴィッチのコンビで映画化した『モンスターハンター』(2021年3月26日日本公開)。初日3日間で220万ドルを売り上げたが、3週連続で1位に君臨していた『The Croods: A New Age』とはわずか12万ドル差。土曜日のみの興収では同作に敗れており、辛勝といったところか。
批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的な評価はわずか48%と、大方の予想通り不発となっているが、6作におよんだ「バイオハザード」シリーズはすべて批評家からの評価が35%以下と散々であったことを踏まえれば及第点。
観客からの評価も67%と『バイオハザード』(01)と同等であり、モンスターのビジュアルなどゲームの世界観を忠実に再現する試みが原作ゲームファンからまずまず受け入れられたと考えることができよう。

PVOD配信がスタートした『The Croods: A New Age』は、今週も2位に。クリスマスシーズンはファミリー映画が強し!
PVOD配信がスタートした『The Croods: A New Age』は、今週も2位に。クリスマスシーズンはファミリー映画が強し!画像は『The Croods: A New Age』(@thecroods)公式Instagramのスクリーンショット

一方で、接戦の末に4週目にして2位に陥落した『The Croods: A New Age』だが、18日から19.99ドルのPVOD配信がスタートしながらも首位争いを繰り広げるだけのポテンシャルを維持した点からも、2020年のクリスマスシーズンの勝者と言っても差し支えないだろう。

ちなみにクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』も19.99ドルで配信が先週スタートしたが、「Indiewire」の報道によると「Apple TV」「Google Play」「Fandango Now」の3つの大手サービスでの視聴数ランキングではいずれも『The Croods: A New Age』がトップに輝いている。

配信スルーになったジェラルド・バトラーの最新作『Greenland』は好調な滑りだし
配信スルーになったジェラルド・バトラーの最新作『Greenland』は好調な滑りだし写真:SPLASH/アフロ

もっとも『TENET テネット』の場合は、ニューヨークとロサンゼルスを除いては3か月以上前から劇場公開されていただけに、19.99ドルのやや高額な視聴料は想像以上に高いハードルになっているようだ。
「Fandango Now」では、配信スルーとしてようやく日の目を見たジェラルド・バトラー主演のパニックスリラー『Greenland』が、『TENET テネット』の視聴数を上回っているとのこと。

いよいよ今週末には『ワンダーウーマン1984』(日本では公開中)が劇場と配信で、『ソウルフル・ワールド』が配信で公開されるだけに、2020年最後の週にしてようやく盛り上がりを見せるのか、大いに注目したい。

文/久保田 和馬

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