第3弾の始動も正式決定!『ワンダーウーマン 1984』がコロナ禍最高の成績で全米首位

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第3弾の始動も正式決定!『ワンダーウーマン 1984』がコロナ禍最高の成績で全米首位

2020年の締めくくりを飾るように、ついに北米公開を迎えた『ワンダーウーマン 1984』(公開中)。クリスマスの週末となった先週末(12月25日から27日)の北米興収ランキングでは2100館で興行収入1670万ドルを記録し、堂々初登場1位を獲得。これは今年3月中旬の映画館休業以降では最高の成績であり、北米の35%の映画館が限定した座席数でオープンしている現状を考慮すれば期待通りの数字だ。

劇場と同時配信となったHBO Maxでも視聴数新記録を樹立したとのこと
劇場と同時配信となったHBO Maxでも視聴数新記録を樹立したとのこと [c] 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC Comics

前作『ワンダーウーマン』(17)は北米だけで4億ドルを超えるメガヒットを記録。その公開中だった2017年7月に続編の製作が発表され、当初は2019年の公開を予定していたが、その後2020年6月に延期。そして新型コロナウイルスの影響で今年に入ってからだけで8月→10月→12月と幾度の延期を重ね、一時はHBO Maxでの配信公開のみとの噂もありながら、なんとか無事に劇場と配信の同時公開という異例の方法で日の目を見ることとなった。

【写真を見る】ガル・ガドット&パティ・ジェンキンス監督のタッグで3作目の製作が決定!
【写真を見る】ガル・ガドット&パティ・ジェンキンス監督のタッグで3作目の製作が決定! [c] 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC Comics

日本や中国などでは1週間早く公開されており、全世界興収はすでに8500万ドルに到達。さらに「Variety」によればHBO Maxでの配信開始から24時間での視聴数の新記録を更新し、視聴者数はすでに数百万人にものぼるとのこと。


こうした成功を受けてワーナー・ブラザースは、正式にシリーズ第3弾の製作をアナウンス。もちろんガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督は続投となり、公開時期は未定だが従来通りの劇場公開を目指すとのことだ。

劇場と同時配信となったHBO Maxでも視聴数新記録を樹立したとのこと
劇場と同時配信となったHBO Maxでも視聴数新記録を樹立したとのこと [c] 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC Comics

また、2位には『キャプテン・フィリップス』(13)のトム・ハンクスとポール・グリーングラス監督が再タッグを組んだ『News of the World』がランクイン。新作不足がつづいていたこの数か月で、1位と2位をその週に公開されたばかりの新作が占めるのは8月以来のこと。アカデミー賞レースでも大きな注目がそそがれている同作は、公開前に海外配給権をNetflixに売却しており、北米ではユニバーサル配給のため1月にはPVOD配信が予定されている。

ワーナーが『DUNE/デューン 砂の惑星』や『The Matrix4』など、2021年の公開作品を劇場と配信で同時公開することを発表しているのと同じように、ユニバーサルも劇場公開から3週間後にPVODするという契約を2021年にも継続することを明らかにしている。
2020年に一時的な措置として確立された映画興行の新たなかたちは、あくまでも選択肢のひとつとして留まるのか、それとも一種のスタンダードとして残るのか。いずれにせよ、2021年にも映画界は大きな変化と向き合うことが求められるのだろう。

文/久保田 和馬

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