浜野謙太と川栄李奈『ソウルフル・ワールド』で感じた人生のきらめきとは?

インタビュー

浜野謙太と川栄李奈『ソウルフル・ワールド』で感じた人生のきらめきとは?

「もっと一瞬一瞬の時間にこそ大切なものがあるんだなと」(浜野)

本作のメッセージが心に響いたという2人
本作のメッセージが心に響いたという2人[c]2021 Disney/Pixar.

ソウルの世界では、人間として生まれる前の世界が描かれるが、川栄は「世界観が自然と受け入れられました。子どもが見てもわかりやすいし、親子さん的にも、そういうことを子どもに教えやすい世界観なんじゃないかとも思いました」と、親の目線でも本作を堪能した様子。

浜野も「僕も、ソウルの世界がとっても楽しそうだなと思いました。また、(ソウルの世界にいるカウンセラーの)ジェリーが話すウィットに富んだやり取りがおもしろかったです」とうなずく。

なにげない日常の豊かさについても描かれる本作。特に、世界中がコロナ禍にあるいまだからこそ、本作のメッセージはより一層心に響きそうだ。そんな2人はステイホーム期間中、どんなふうに過ごしたのだろうか。

【写真を見る】人間として生まれる前の魂(ソウル)たちがいる世界とは?
【写真を見る】人間として生まれる前の魂(ソウル)たちがいる世界とは?[c]2021 Disney/Pixar.

浜野は「家で家族といましたが、ご飯を食べるくらいしか楽しみがなかった」と、その期間を振り返る。「僕だけではなくて、みんな仕事がなかったので、『仕事をしなきゃ』という焦りも感じなかったです。僕たち家族はベランダにシートを敷いて、毎日ピクニックをしていましたが、すごく楽しかったですね」。

川栄も「私もレジャーシートを敷いて、プールを出したり、そこで日焼けをしたりしていました」と話す。「普段ならお休みの日はどこかへ出かけようとするけれど、自粛中はお家でいかに楽しめるかということで、頻繁にスイーツを作ったりなんかして、時間がなければやらないことをして過ごしました」と、それぞれ工夫して、日常を楽しんでいた様子。

『ソウルフル・ワールド』はディズニープラスにて独占配信中
『ソウルフル・ワールド』はディズニープラスにて独占配信中[c]2021 Disney/Pixar.

また、本作で描かれる“人生のきらめき”というテーマについて、浜野は「生きる意味とか、人生の夢みたいなことを、言葉にして言うのは簡単だと思いますが、そういうわかりやすいものに注力しすぎると、生きる喜びや、楽しみそのものを忘れてしまう。そうじゃなくて、もっと一瞬一瞬の時間にこそ大切なものがあるんだなと。僕は40歳間近ですが、本当にそうだなと思いました」と、多くのものを受け取った様子。

川栄も「私もこの映画を観終わったあと、毎日の些細なことこそ本当に大切なんだなと思いました。また、周りにいる人たち、友達や家族に感謝したくなるような気持ちにもなれました」と、穏やかな笑顔でインタビューを締めくくってくれた。

取材・文/山崎伸子

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