脳漿炸裂は当たり前!?オスカーノミネートのメルギブ最新作のゴア描写はいかほど?
いよいよ日本時間2月27日(月)に授賞式を控えた第89回アカデミー賞。作品賞候補に、待望のメル・ギブソン監督最新作『ハクソー・リッジ』(6月24日公開)もノミネートされている。監督賞や、主演男優賞など全6部門にノミネートされており、クオリティはお墨付きだが、映画ファンが最も気になるのは、メルギブ印のゴア描写だろう。
第二次世界大戦の沖縄戦で、75人の命を救った実在の米軍衛生兵デズモンド・ドスの半生を映画化した本作。人を殺めることを禁じる宗教の教えを貫くため、銃の携帯を拒否したドスの葛藤と、沖縄戦の悲惨かつ過酷な状況をリアルに描き出す…。そう聞くと、感動作にも思えてくるが、一筋縄ではいかないのがメルギブ作品だ。
前作『アポカリプト』(06)では生首を盛大に転がしてみたり、イエス・キリストの死までの12時間を描いた『パッション』(04)では、拷問シーンのあまりの凄惨さに、観客がショック死をしてしまったりと、残虐表現を伴った仰天エピソードには事欠かないメルギブ。
『ハクソー・リッジ』でも、やはり残酷描写には抜かりはなかった!頭部への狙撃で脳漿が炸裂するのは当たり前で、手足はもげ、上半身と下半身が引き裂かれと、思わず目を覆いたくなるような人体破壊のオンパレード。さらに、仲間の米兵のちぎれた上半身を弾除けに使ったりと、容赦ない。戦場がどれほど地獄絵図かということを訴えかけてくる意味で、このゴア描写は単なるエンタメ域を超えて、強いメッセージ性すら感じさせる。
戦場の過酷さと異常さを手加減なしに映像化したメルギブ。かつて『ブレイブハート』(95)でオスカーを手にした彼が、最新作で復活をとなるか、オスカーの行方に注目したい!【トライワークス】
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