【シネコンウォーカーWEB特別企画】恋愛映画女子部 vol.1『花束みたいな恋をした』
「月刊シネコンウォーカー」のニュース&コラムを配信する、「シネコンウォーカーWEB」限定で「恋愛映画女子部」がスタート!社会に出た女性たちが、話題の恋愛映画を観て本音トークを繰り広げるぶっちゃけ企画。今回のお題は菅田将暉と有村架純主演の『花束みたいな恋をした』(公開中)。映画への率直な感想や、皆さんのプライベートまで、オープンにお話いただきました!
★参加いただく酔いどれ女性たち
てんぐちゃん・40代女性
恋愛の酸いも甘いも知る、会社ではみんなの姉御的存在。愛読書は「ONE PIECE」!
リリーさん・30代女性
社会の風潮には流されず時々発する言葉がまさに格言。酒の締めはラーメン。
檸檬さん・20代女性
さっぱりオープンな性格が魅力的。趣味も多く、旅行大好きな行動派。
魚ちゃん・20代女性
キラキラ映画は信用しない!現実的な視点で切り込むズバッと女子。
――本日はお集まりいただきありがとうございます!恋愛映画を観ながら世の女性の本音を探る『恋愛映画女子部』の第一回、よろしくお願い致します!今回のお題は菅田将暉と有村架純主演の『花束みたいな恋をした』です。
リリーさん「ちなみに、この連載、ひっそりとやっていくんですよね?」
――第一回なのでどうなるかわからんのですが、ひっそりやって人気が出れば最高です(笑)。
リリーさん「そうですね!どうせだったらたくさんの人に観てほしい。だから私は言いたい!毛量‼ 菅田将暉がたまに見せる生足に毛量が結構あって、そこにすごく気が取られました」
魚ちゃん「わかります!私もそこが気になりました」
てんぐちゃん「最初に毛量って(笑)。私はこの映画すごくよかったな~。最初は恋愛映画か~、泣かされたり重いのは最後まで観るのシンドイな~って思ってたんだけど、最後までハマってしまった(笑)」
リリーさん「てんぐちゃんが寝てたら、私が椅子を蹴って起こしてあげなきゃって準備してましたもん」
てんぐちゃん「全然大丈夫だったね(笑)。この映画の脚本、坂元裕二さんなんだよね」
魚ちゃん「そうです!『カルテット』の坂元さんです」
てんぐちゃん「『カルテット』も好きだったんだけど、脚本がよかった。もう最初の入りからよかったよね」
檸檬さん「あのイヤフォンのシーンですよね」
てんぐちゃん「2人が立ち上がって、『あっ!』ってなるところとか、この映画はドロドロ泣かせる系じゃないんだなって思ってから、グイグイのめり込んじゃった」
リリーさん「確かに終始爽やかでしたよね!」
檸檬さん「私も、もう共感しかなかったです…」
リリーさん「え!どこに共感したの!?あ、別にどこに共感できるんだよ!とかじゃなくて…(笑)」
魚ちゃん「両方の意味でしたね~(笑)」
檸檬さん「私、実は長年付き合っていた彼と別れたんですよ。スゴく重なっちゃって。ファミレスもよく行ったし、別れ話も最初ファミレスでやったんですよ。だからもう…ウッハ~‼って(笑)。彼とは旅行とかめちゃくちゃいろんな所に行ったんですけど、映画の2人も一緒に行った場所に行くたびに相手のこと思い出しちゃうのか~って。もう共感しかない!って。号泣でした」
てんぐちゃん「私も号泣。泣いているのがバレないように必死だった(笑)」
リリーさん「みんな泣いてたんですね(驚)!」
てんぐちゃん「ファミレスはふたり共上手だったよね~。その後の2人がお酒飲みながら帰っているところもよかったし、最初から最後までよかった~」
魚ちゃん「う~ん。いざこざがあっても、カップルってああやって平然と一緒にいられるものですかね?付き合いが長いとそんなものなんですか…」
檸檬さん「私は最後別れる時も円満でしたよ。もちろん泣きながら別れたんですけど」
リリーさん「じゃあいつか、映画の最初のイヤフォンのシーンみたいに『あ!』ってなるかも!」
檸檬さん「いや、流石にあれはないでしょ(笑)」
リリーさん「でも、2人が終電のがした時に一緒にいた、社会人の男女の会話がおもしろかったですよね」
檸檬さん「もうコントでしたよね(笑)」
てんぐちゃん「さすが坂元裕二さん!」
――麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の学生時代からの話ですけど、どちらかというと社会人になってからの話でしたよね。
てんぐちゃん「だからこの映画は、結構上の年齢層もいけるんじゃないかな」
檸檬さん「ちょっとでも恋愛をかじった人はどこかしらに共感出来るんじゃないかなって。あれ、違う!?(魚ちゃんの表情を見る)」
魚ちゃん「私は~ちょっと違ったんです。あんなに凄い気が合う人と出会う事がなかったので、私にとってはもうファンタジーです。憧れつつも、現実はありえない!って感じで観ちゃいました」
てんぐちゃん、檸檬さん「え~~~。そっか~~~」
魚ちゃん「同棲もしたことないし…。あの2人、そんなに喧嘩とかしないじゃないですか。私だったらもっと凄い喧嘩しちゃいますもん」
檸檬さん「え、意外!」
魚ちゃん「もうガンガン喧嘩ですよ!(ファイティングポーズ)」
一同「あはは(笑)」
檸檬さん「確かに、絹ちゃんみたいな、『うん、私が悪かったよね』とか、そういうのじゃ駄目なんだよ~!!」
リリーさん「あははは(笑)。経験上から言うとね!」
てんぐちゃん「言うときは言わなきゃ駄目なんだ~!ってね(笑)」
檸檬さん「そうなんですよ。どっちかって言うと、私が結構ふっかけるタイプだったんですけど、相手が怒らず波風たてないようにするタイプだったんで」
てんぐちゃん「物足りなさもあるよね~」
リリーさん「もっと言ってきてほしかったの?」
檸檬さん「言ってほしいというか、本心を聞かせなさいよ‼って(笑)」
一同「あははは(笑)」
――仲のよかった2人もすれ違っていきますよね。
魚ちゃん「そうですよね。環境が変わってくるとやっぱりすれ違っちゃうんですかね」
檸檬さん「私も彼とお試しで1週間くらい同棲したんですけど、別れましたもん」
一同「一週間!」
リリーさん「麦くんと絹ちゃんみたいに、最初からお互いの好きなものが一致していたんですか?」
檸檬さん「いや、あんなじゃないですね」
リリーさん「あれだとしんどくないですか?最初からなんでも好きなものが一緒だと、結局あとはすれ違うしかないと思うんです!私は新しい趣味を2人で見つける方がいい気がします。
てんぐちゃん「う~ん。でもそれって、恋愛経験を色々してきた今だから思うことかもよ?学生の時は、やっぱり麦くんと絹ちゃんと同じなんじゃないかな~」
リリーさん「あ~。デートで同じスニーカーだ!運命!みたいな。たしかに思っちゃうかも。でも、あの2人は友達のほうが合うんじゃないですか?」
てんぐちゃん「確かに。麦くんが段々仕事ばっかになって、趣味をないがしろにするけど、私も旦那と付き合ったのは趣味がきっかけだから、私が好きなものは好きでしょって思っているのに、そこに熱量がなくなっていく相手を見るのは本当に辛いと思うわ」
檸檬さん「最初が最高だと、あとは落ちるしかない…。よく言う、一番好きな人とは結婚できないってやつですかね~」
一同「あ~~~」
――絹(有村架純)の仕事先にいる若社長役のオダギリジョーさん、完全に役にハマってましたよね。
魚ちゃん「私オダギリジョーさんタイプなんです!」
檸檬さん「え!意外」
てんぐちゃん「確かに、仕事先にオダギリジョーいたら、それはオダギリジョー好きだわってなるよね(笑)」
リリーさん「わかりやすかったですよね(笑)」
てんぐちゃん「うん。わかりやすい。もうお得意だよね(笑)」
リリーさん「『南瓜とマヨネーズ』でも同じ役で、忘れられない元カレみたいな感じで出るんですけど、彼氏と上手くいっていない時に現れるんですよ。『昔はそうでもなかったけど、今はお前のこと好きだわ…』って!」
檸檬さん「うわ~~~」
リリーさん「スパイスみたいな人ですよね!」
てんぐちゃん「相変わらずカッコよかったな~」
魚ちゃん「わかります~」
リリーさん「まあでも、檸檬さんみたいに多趣味だったら麦くんと絹ちゃんみたいなことは起こりそうですよね!あの2人の会話で出てきた本の話とか全然知らなかったですもん。カルチャーに敏感なオシャレ男女の話でしたよね」
魚ちゃん「映画の半券も、シオリにしてましたよね」
リリーさん「お洒落すぎる!そこで私がいきなり『青汁王子』のさ~って話ししたらめっちゃひかれるじゃん」
一同「なにそれ(笑)!?」
檸檬さん「2人の前で話したら、一瞬会話止まるでしょうね(笑)。『はい?』って」
てんぐちゃん「私は彼らの会話の内容、全部ハマってた~。私は麦くんと付き合える!」
一同「あははは(笑)」
――恋愛には賞味期限があるってよく言いますが、皆さんはどう思いますか?
リリーさん「でもそれって刷り込みじゃないですか!賞味期限はないんだって思っていたら、きっと歩み寄っていたかも」
檸檬さん「う~ん」
リリーさん「絹ちゃんも、周りからも恋愛と結婚は違うんだよって言われてたじゃないですか。そうなのか~て思っちゃっているから。努力次第では違ったんだろうなって思っちゃうんですよね」
檸檬さん「ま~それなりに上手くいってたのかも知れないですよね」
てんぐちゃん「でも、麦くんが、『なんかやってほしいことあったら言ってね』ってやつ。絹ちゃんがぐっと我慢して『ベランダの電気が…』って言うんだけど。てめぇにやってもらいたいことなんてほとんどね~よって。あそこがリアル。他のことを『気づけ!』って感じ。あれは。男の人の、女はこう言っとけば喜ぶんだろうな~っていうのが出てる」
リリーさん「麦くんが途中から嫌な奴になってますよね。絹ちゃんは絹ちゃんで尖ってきますけど。いろんなすれ違いが起こり始めますよね~。最初が合いすぎてたから…」
檸檬さん「やっぱりそこがピークだったんでしょうね。麦くんは結構ロマンチックに考えるけど、絹ちゃんはもっとドライな考えを持っていたりしますよね」
てんぐちゃん「それが男と女の違いだよね」
魚ちゃん「会ってみたいです!そんなに気が合う人と。いるのかな~?」
リリーさん「いるでしょ!」
魚ちゃん「会えたとして、好きになるんですかね?」
リリーさん「好きになるかはわからないけど、気が合う人はいるよ」
檸檬さん「そう!気が合わなくても4年半付き合える」
てんぐちゃん「あははは(笑)」
魚ちゃん「リアルですね~」
――最後に、『花束みたいな恋をした』というタイトルについてどう思いましたか?
リリーさん「映画の中に花って出てきましたっけ?」
檸檬さん「マーガレットは出てきましたよね」
てんぐちゃん「確かに。私は、そんなに人生に必要ってわけじゃないけど、もらうと記憶に残るものなのかな~って思った」
檸檬さん「その時キレイだったものは永遠じゃない。花束も永遠じゃないとも捉えられますよね」
てんぐちゃん「いずれ枯れてって捨てるものなんだけど、それをもらったってことは忘れないっていう」
リリーさん「この恋愛自体が、花束をもらった時のような恋だったっていうことですかね。私が別案として考えていたタイトル、『花の名は。』は無しですね(笑)」
檸檬さん「花束自体あんまりもらわないですよね」
リリーさん「それぐらい強烈な印象に残る恋愛をしたってことですね」
魚ちゃん「そうですね。私もそんな恋愛が出来たらいいな~」
リリーさん「できるよ!」
――皆さん、素敵なお話ありがとうございました!
文/シネコンウォーカー編集部