岩田剛典「3つセットで観てほしい!」『名も無き世界のエンドロール』『ヤクザと家族』『花束みたいな恋をした』“絆の輪”完成
行成薫による同名小説を映画化した『名も無き世界のエンドロール』の公開記念舞台挨拶が1月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登壇。「ちょっと感動しております」と観客を前に感無量の面持ちを見せた岩田が、「『ヤクザと家族』『花束みたいな恋をした』『名も無き世界のエンドロール』3つをセットでご覧いただきたい」と笑顔でアピール。昨日行われた『ヤクザと家族 The Family』『花束みたいな恋をした』の舞台挨拶でもお互いにエールを送り合っており、岩田が3作品の“絆の輪”を見事に完成させた。
本作は、強い絆で結ばれた幼なじみの2人が、10年もの歳月をかけて表と裏それぞれの社会でのしあがり、日本中を巻き込む壮大な計画に挑むサスペンス・エンタテインメント。1月29日の同日公開となった3本。『ヤクザと家族 The Family』主演の綾野剛、そして『花束みたいな恋をした』チームも、3作品が仲間として手を取り合って人々にエンタメを届けたいという気持ちを表明していた。
岩田は「緊急事態宣言中ですが、3つをぜひともセットでご覧いただきたい」と切りだし、「こういう時代だからこそ、映画がもっともっと活気付いてほしいし、映画館に人が入ってほしい。感染対策をバッチリにすれば、安全だと思います。映画の時間が皆さんにとって少しでも、安らぎのひとときになってくれたらと思います」と願っていた。
佐藤監督も「この映画もそうですが、期せずして、3作品ともどこか絆や人との関わりを大事にしている」とコメント。「うちは幼なじみ、『ヤクザと家族』は家族、『花束みたいな恋をした』は20代のピュアな恋愛を丁寧に描いている。なかなか人と顔を合わせて話せない時代に、さまざまな絆を描いた映画が、3本同時に公開になったのは感慨深いものがある。エンタテインメントが、こういう世の中の支え、息抜きを提供できるならば、頑張っていきたいなという気持ちになった」と胸の内を明かしていた。
「お客さんが入った状態で舞台挨拶ができるのは、本当に幸せなこと。改めて実感しております」と感激の想いを語っていた岩田。新田も「最近はなかなかお客さんが入った舞台挨拶をできなかったので、とてもうれしく思っています」としみじみと語り、完成作については「2回観た」そうで、「2回観るほどおもしろい!」と目を輝かせてプッシュ。この日は全国314館の劇場でライブビューイング中継も行われており、登壇者がそれぞれにカメラの向こうの観客に向けても精一杯に手を振り、「ありがとうございます!」と感謝を伝えていた。
取材・文/成田おり枝