「ハロー!プロジェクト」ファンの盛り上がりを映像化!『あの頃。』に込められた“こだわり”に迫る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「ハロー!プロジェクト」ファンの盛り上がりを映像化!『あの頃。』に込められた“こだわり”に迫る

コラム

「ハロー!プロジェクト」ファンの盛り上がりを映像化!『あの頃。』に込められた“こだわり”に迫る

映画やテレビドラマに撮影可能なロケ地の情報を提供し、案内、調整も行う組織「東京ロケーションボックス」は、映像作品を通して東京の魅力を国内外に発信しながら、ロケ撮影で地域活性化を図ることを目的としている。その活動内容は多岐にわたり、都内自治体に置かれたフィルムコミッションとの連携や協力、サポートも行っている。今回は、台東区フィルムコミッションが支援した松坂桃李主演の青春群像劇『あの頃。』(公開中)より、「ハロー!プロジェクト」のアイドルファンたちの熱気、その盛り上がりを映像化するに至った制作へのこだわりを紹介していきたい。

「恋愛研究会。」なるバンドを結成し、名曲「恋ING」を熱唱する
「恋愛研究会。」なるバンドを結成し、名曲「恋ING」を熱唱する[c]2020『あの頃。』製作委員会

ハロプロのアイドルに生き甲斐を見いだしたファンたちの青春ストーリー

ハロー!プロジェクトのアイドルたちがJ-POP界を席巻していた2000年代初頭。なかでも「モーニング娘。」を愛してやまない“モーオタ”たちが放っていた熱量は異様だった。漫画家でベーシスト、「神聖かまってちゃん」や「撃鉄」のマネジメントも担当した劔樹人が、当時の様子をリアルに綴った自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を映画化した本作。監督を『愛がなんだ』(19)などで恋愛のままならない感情の機微を丁寧に描いてきた今泉力哉が務め、主人公である劔役の松坂桃李のほか、仲野太賀に山中崇、若葉竜也、芹澤興人、お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウといった個性的な面々がアイドルオタクたちを生き生きと体現している。

原作となったコミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」
原作となったコミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」

大学院の受験に失敗し、好きで始めたバンド活動もうまくいかない劔は、彼女もできず、バイトに明け暮れるだけのうだつが上がらない日々を過ごしていた。そんな彼の様子を心配した友人から劔はあるDVDを渡される。

そのDVDを再生すると、「桃色片想い」を歌って踊る松浦亜弥の姿が映しだされ、劔はその弾けるような笑顔やかわいらしいダンス、アイドルとしての圧倒的な存在感に釘付けになってしまう。すぐさま家を飛びだし、CDショップへ向けて自転車を走らせる劔。ハロプロコーナーを物色していると、店員のナカウチ(芹澤)に声をかけられる。彼からもらったハロプロファン交流イベントのチラシが、劔の人生を大きく変えていくのだった…。


関西人ならではの軽快なノリや悪ふざけが笑いを誘う

ナカウチの誘いで、ライブホール「白鯨」で行われているイベントに参加する劔。そこで彼は、ステージ上でハロプロの魅力やそれぞれの“推しメン”について語り合う、プライドが高くてひねくれ者のコズミン(仲野)、石川梨華推しでリーダー格のロビ(山中)、自分で痛車やオタグッズを制作する西野(若葉)、ハロプロ全般を推しているイトウ(コカド)、そして、CDショップ店員で劔に声をかけてくれたナカウチらで構成される「ハロプロあべの支部」の面々と出会い、グループに加わることに。さらに、音楽への思いがくすぶっていた劔の発案で、「恋愛研究会。」なるバンドも結成する。

【写真を見る】松坂桃李が松浦亜弥“推し”の主人公を演じる『あの頃。』
【写真を見る】松坂桃李が松浦亜弥“推し”の主人公を演じる『あの頃。』[c]2020『あの頃。』製作委員会

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