本木雅弘主演『トキワ荘の青春』デジタルリマスター版を上映!貴重なメイキング写真を初公開
1996年に公開された本木雅弘主演の青春映画『トキワ荘の青春』が25年の時を経てデジタルリマスタバー版として、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開されている。このたび同作より、25年前の撮影当時の貴重なメイキング写真が初公開となった。
本作は、“漫画の神様”手塚治虫が暮らした伝説のアパート「トキワ荘」に集った若き漫画家たちの日常を、『つぐみ』(90)、『トニー滝谷』(05)の市川準が史実に基づきフィクションとして創り上げた珠玉の青春映画。トキワ荘の住人たちの兄貴分的存在だった寺田ヒロオを本木が演じ、現在、日本映画界と演劇界を支える存在となった大森嘉之、阿部サダヲ、古田新太、生瀬勝久、鈴木卓爾、さとうこうじ、翁華栄ら名バイプレーヤーたちが寺田を囲む漫画家たちとして出演。さらに、桃井かおり、きたろう、時任三郎、内田春菊、安部聡子といった個性派キャストも名を連ねている。
デジタルリマスター版の公開を記念して、本木が出演する初日舞台挨拶映像が特別上映され、撮影当時のメイキング写真が初披露された。映像では本木が共演者たちを「今でこそ名バイプレーヤーで主役もたくさんされている、芸達者な方々がまだ初々しかった時代のキャスティング」と振り返り、小劇団中心に活動していた古田、生瀬、鈴木、阿部らの初共演では自分の演技に対して卑屈になるほど、彼らの演技が素晴らしかったと明かしている。
「佇まいのすごく情けないところが良い」と言ってくれた市川監督との出会いが、役者として大きな転機になったことにも触れつつ、約6分に渡り当時の様子を語ったとのこと。
一方、貴重なメイキング写真には市川監督、そして初々しくも役者として確かな輝きを放つキャストたちの姿が写し出されている。初公開から25年。今も第一線で活躍する名バイプレーヤーたちの若き日がよみがえる、昭和の雰囲気漂う世界観に浸ってみよう。
文/タナカシノブ