賭博やいじめに翻弄される!?窪田正孝が社会派サスペンスで見せたリアルな存在感
多くの骨太な作品を放送してきたWOWOWの「連続ドラマW」。3月19日(日)より放映される新作「連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~」は、不正がはびこる刑務所を舞台に、閉ざされた世界が抱える“闇”に迫る社会派サスペンスだ。そんな本作で、若手演技派俳優の窪田正孝が「連続ドラマW」シリーズ初主演を務めている。
窪田が演じるのは、亡くなった父親と同じ職を選んだ主人公の新人刑務官・武島。入所して間もない彼が目にしたのは、受刑者へのいじめの黙認や所内での賭博など、正義とは程遠い先輩刑務官たちの姿だった。“刑務所の闇”を生々しく描きながら、それに翻弄されていく武島の葛藤も丁寧に映し出していく。
さして目標や夢もなく、いろんなアルバイトを経て“なんとなく”刑務官という職を選んだ主人公・武島は、現代の若者像にも通じるキャラクター。演じる窪田の控えめな佇まいと独特の存在感が妙にリアルで生々しい。
また、不正を目にしてしまった時の戸惑いや逡巡といった感情も、細かい表情で見るもの感じさせる繊細な演技も見逃せない。組織的な不正に巻き込まれそうな時に見せる不安げな姿や、一見クールながら、自分なりの正義について苦悩する姿は、視聴者の共感を呼ぶはずだ。
法務省出身の新任看守長役の小澤征悦や、刑務所内で力を持つ暴力団組長を演じる泉谷しげる、武島の教育係として組織に巻き込んでいく先輩刑務官に扮する萩原聖人といった一癖も二癖もある個性派俳優との共演も見もの。窪田正孝が本作で見せてくれる新たな一面に注目して欲しい。【トライワークス】
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