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南沙良、開眼!「アクションにも挑戦してみたい!でも運動は苦手…」

インタビュー

南沙良、開眼!「アクションにも挑戦してみたい!でも運動は苦手…」

「島にコンビニがなくて、お菓子大好き人間としてはちょっとハードでした」

──藤原竜也さんと竹内涼真さんは、ブルガリア・ロケの最後の最後まで帰国できるかどうか瀬戸際のスケジュールで撮っていたそうですが、そういうことはなかった、と…(笑)?

「はい、なかったですね(笑)。監督からは、答志島での一連のシーンが映画の中で安らげる雰囲気になるから、リラックスした感じでいいよ──と言っていただいたので、和やかに過ごしていました」

──鷹野役の日向亘さんは『太陽は動かない』が初めての芝居だったそうですが、ご一緒されていかがでした?日向さん、南さんの1学年下なんですよね。

「そうなんです、年下なんですけど…初めてお芝居をするとは思えないくらい堂々とされていた印象がありますね。今まで、同年代の俳優さんとお芝居をする機会が少なかったので、そういう意味では新鮮でもありました。鷹野や詩織たちが修学旅行で旅館に泊まる撮影の時、生徒役のみんなで卓球をしたのも良い思い出です」

──日向さんはドラマ「姉ちゃんの恋人」にも出ていましたけど、この1年でグッと大人びた気がします。

「はい、すごく背が伸びたっていうことを聞きました」

撮影は一昨年の2019年。取材では、劇中の彼女とは違った大人びた表情も見せてくれた
撮影は一昨年の2019年。取材では、劇中の彼女とは違った大人びた表情も見せてくれた撮影/河内彩

──年下のキャストが増えてきたことで、「自分も大人になっているんだなぁ」と思ったりもします?

「大人の方々とご一緒する現場の方が多いので、今のところは特にそういうふうに思うことはないですね…。でも、これから少しずつそういう現場が増えてくれば、自然と自分の立場の変化を感じていくのかもしれないなって思います」

──なるほど。ほかに『太陽は動かない』の現場で思い出深いことはありますか?

「島にコンビニがなくて、Wi-Fiもなかったんですよ。いつもなら、あって当たり前のものがないという環境が新鮮…ではありました」

──人によっては、コンビニとWi-Fiがない生活って大変そうですね。

「私がまさにそうで、ふだんはコンビニがないと生きていけないんですよ(笑)。なので、お菓子を東京で買って島に持っていったんですけど、お菓子大好き人間としてはちょっとハードでした」

──個人経営の商店はありました?

「あるんですけど、早い時間に閉まっちゃうんですよ。撮影の終わり時間によっては寄れなかったりしたので、お菓子なしで過ごす日もありました」

──そうだったんですね。ちなみに、ロケ自体は10日間くらい…?

「そのくらいです。天気もめちゃくちゃ良くて、スケジュール通りに撮ることができました」

──天気にも恵まれて。何より、先ほども少し触れましたが、わりと普通の高校生役だったことで気が楽だった部分もあったのかな、と。

「詩織も多少、抱えているものがあるんですけど、今までの役に比べたら軽めだったので、そういう意味では構えずにいられたのかもしれないですね」

撮影現場の答志島にはコンビニがなく、「お菓子大好き人間としてはハードでした」
撮影現場の答志島にはコンビニがなく、「お菓子大好き人間としてはハードでした」[c]吉田修一/幻冬舎 [c]2020「太陽は動かない」製作委員会

──タイミング的にはどうでしょう?1年半前、16歳になったばかりの夏じゃなかったら、同じ南沙良本人が演じたとしても、詩織という役の印象も変わってくると思うわけでして…。

「確かに、そうかもしれないですね。その時々で自分も少しずつ変わりますし、時間が経てば年齢も重ねるわけですから。そういう意味では、これからの自分がどうなっていくのか楽しみでもあるんです。お芝居を始めてから何作かで何かを背負っていたり悩んでいる役が続いたので、幅が広がるのは自分の中でもすごくうれしいことであって。なので、『こういう役を演じてみたい』って限定していくんじゃなくて、枠にとらわれることなく、いろいろな役を演じていきたいなと思っています」

──今後は実年齢よりも少し上の役も増えてくるかもしれないですね。

「それが楽しみの1つでもあって。学生以外の役は時代劇でしか演じたことがないので、仕事をしている人も演じてみたいなあって」

●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ、東京都出身。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞し、同誌専属モデルを務める。
映画『幼な子われらに生まれ』(17)は映画デビュー作ながら、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18)で映画初主演。第43回報知映画賞・新人賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が高く評価される。その他の映画出演作に、『21世紀の女の子』内『愛はどこにも消えない』(19)、『居眠り磐音』(19)、『無限ファンデーション』(19)、『もみの家』(20)などがある。4月2日公開の映画『ゾッキ』(21)が待機中。
TVドラマ出演は『ココア』(19/フジテレビ系)、『ピンぼけの家族』(20/NHK BSプレミアム)、『これっきりサマー』(20/NHK)、『うつ病九段』(NHK BSプレミアム)、『六畳間のピアノマン』(NHK)など。三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年放送)への出演も決まっている。
レベッカ「恋に堕ちたら」、Vaundy「融解 sink」のMV、sumika「エンドロール」のショートフィルムにも出演。江崎グリコ「ポッキー」イメージキャラクター。
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