「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」港区ロケへの道を立役者たちが語る!「ドラマを通じて街の魅力を全国に発信する」
「本城さんたちが動いてくださっているおかげで、港区の各公園で撮影ができている」(遠藤)
――本作では、芝公園をはじめ、重要なシーンの数々が港区内の公園で撮影されています。念願だった公園での撮影はいかがですか?
木村「まずカメラマンが驚いていました。区内の公園での撮影は、本来とってもハードルが高いことをみんな知っているので。『ここ撮影できるの!?』と聞くので、『今回だけだよ』と伝えてます(笑)」
遠藤「コロナの影響で緊急事態宣言が出たこともあり、都内では新規のロケ撮影の受付自体を停止している施設も多いんです。そういった状況のなか、本作は本城さんたちが動いてくださっているおかげで、港区の各公園で撮影ができているんです。しかも、区の職員の皆さんがすべての撮影に立ち会ってくださっている。本当にありがたい話ですし、すごいことだなと思っています」
本城「公園以外にも、『ここでも撮影をぜひ!』みたいなお願いをされることも多いです(笑)」
木村「空が通う大学の外観のロケ地になった港区立郷土歴史館などですね」
本城「あそこは監督たっての希望だったんですよね?」
木村「以前、別のロケで使ったことがあるらしいんです。郷土歴史館は我々も念頭にはあった場所なのですが、日程の条件が厳しかったので、最初は除外していたんです。でも、監督が『どうしてもあそこがいいなぁ』と言うので、ダメ元で本城さんにお願いしたところ許可をいただけました。大学でのシーンの撮影で、もう3回くらい行っていますね」
「見たまんまの東京を映せているのは、画期的なこと」(木村)
――港区内でのロケについて、地元で反対の声などは出なかったのですか?
本城「そういった町内との調整は確かにありますね。基本的に、公園など公共の場所は区民の方が優先で使うものなのですが、いざ撮影となるとある程度の広さを確保しなければいけなかったり、本番中に人の流れを一時的に止めてしまったりすることもありますので…。担当課としてはそういった事態を避けたいと考えているので、どのように撮影を行っていただくのが良いかということを木村さんと相談しながら進めていただいています」
遠藤「港区の施設での撮影については、本城さんたちが許認可を出してくださる各セクションの方々と本当に大変な思いで調整をしてくださっているんですよ」
木村「それくらいやらないと撮影の許可ってなかなか取れないんですよ。『ここで撮影させてください』と言うだけではできないことを、本作ではいろいろやらせていただけているんです」
遠藤「残念なのは、そのあたりの苦労がドラマを観ただけではなかなか伝わらないという…(笑)」
木村「いや、伝わっても困るんですけどね(笑)見たまんまの東京、例えば、『ここなら東京タワーが映るよね』とか『六本木ヒルズが後ろにあるよね』という風景を当たり前に映せているのは、我々制作側としては画期的なことなんです!実際の場所で撮影できていることで、画作りは非常に助かっていますし、作品が良くなっているという手応えを感じながら作っています」
本城「区内の各施設は、それぞれ所轄が全然違うんです。だから、フロントに立っているのが私たちだったとしても、麻布十番商店街での撮影では、産業振興課の課長が一緒になって商店街の振興組合さんに頭を下げてくれたり、港区立郷土歴史館では、図書文化財課が快く引き受けてくれたり…。それぞれの公園も担当課が違っていて、赤坂では赤坂地区総合支所そのものが『全面協力しますよ!』と言ってくださっています。このように、港区全体で『このドラマを支えていこう!』という空気がありますね」
「芝浦公園での撮影はちょっとハラハラしました」(本城)
――撮影現場で印象に残っている出来事はありますか?
木村「麻布十番で街の様子を撮っている時、都会らしい雰囲気の画にしたくて、『ここで高級車が通るといいよねー』と監督が話していたんですよ。僕らもふざけて『大丈夫、10分に1台はフェラーリが通りますから』と言っていたら、本当に10分ごとに外車が通って(笑)」
遠藤「土地柄ですね」
本城「そうですね」
木村「撮りたかったのは赤いフェラーリだったんですけど、まさにドンピシャの車が2台も通ったんです。こんな撮影、港区じゃないとできないだろうなと思いましたね」
本城「芝浦公園での撮影はちょっとハラハラしました。JR田町駅からすぐの場所に『みなとパーク芝浦』という大きな複合施設があって、そこに併設する芝浦公園で先日撮影をしたんです。空と光(岡田健史)が2人で話をするわりとシリアスなシーンだったのですが、ちょうど近所の保育園や幼稚園のお散歩の時間と重なってしまい、子どもたちがワーッと一気に集まってきて…」
木村「地域中の園児が全員来た!くらいの勢いでしたよね(笑)」
本城「150人くらいいたのではないかと。それで子どもたちは元気いっぱいに遊ぶじゃないですか。あの時の撮影は大変でしたよね?」
木村「あくまでも区民のための公園なので、スタッフには『こちらからは子どもたちをいっさい止めることはできないからね』と言っていました。カメラマンはすぐに状況を察知して、うまいアングルで撮ってくれたんですけど、録音部はもう涙を流しながら対応していましたね(笑)」
本城「ちょうど上空では、大きな音を立ててヘリコプターも飛んでいましたからね(笑)」
木村「やっとの思いで撮影を終えて昼休みに入ったのですが、そのタイミングで子どもたちが全員いなくなったんですよ!あの時は、いまからもう1回撮らせてくれー!という気分でしたね(笑)」
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