ホアキン・フェニックス、オスカー受賞後最初の出演作は『ミッドサマー』のアリ・アスター監督との初タッグに!
『ヘレディタリー/継承』(18)や『ミッドサマー』(19)で批評家や映画ファンから絶大な支持を集めた若き鬼才アリ・アスター監督の最新作『Disappointment Blvd.』に、『ジョーカー』(19)で第92回アカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが出演することが明らかになった。「Deadline」など全米各メディアが報じている。
本作の詳しいストーリーについてはまだ明らかにされていないが、報道によれば「最も成功した起業家の数十年にわたる物語」になるとのこと。アスター監督は自ら脚本と製作を兼任し、前2作につづいてラース・クヌードセンも製作に参加。フェニックスの出演が正式に決まったことで複数のスタジオが製作に名乗りをあげ、アスター監督と前2作でタッグを組んだ気鋭スタジオ「A24」が製作を務めるとのこと。
撮影開始時期については、現時点では未定。『ジョーカー』の鬼気迫る演技で演技派俳優としての地位を不動のものにしたフェニックスは、先日リドリー・スコット監督の次回作『Kitbag』でナポレオン・ボナパルト役を演じることが報じられたばかり。同作の撮影が2022年初頭に始まる予定となっており、本作の撮影はそれよりも前に開始される可能性が高い。現在公開待機中のマイク・ミルズ監督作『C'mon C'mon』は2019年に撮影を終えており、フェニックスにとって本作がオスカー俳優として臨む最初の作品になりそうだ。
また『ミッドサマー』の公開後から新作が期待され、いくつものプロジェクトを抱えていると報じられてきたアスター監督は、本作が待望の長編監督第3作になる。初タッグとなるアスター監督とフェニックス、両者にとって今後のキャリアを占う重要な作品になるであろう本作。どのような作品になるのか期待はふくらむばかりだ。
文/久保田 和馬