第一弾作品はトム・ハーディ主演!『ザ・レイド』監督がNetflixとパートナーシップを締結
インドネシア発のアクション映画「ザ・レイド」シリーズで世界中を熱狂させたギャレス・エヴァンス監督が、Netflixと今後数年間にわたるクリエイティブパートナーシップを締結。その第一弾作品として製作される『Havoc』で、トム・ハーディが主演を務めることが明らかになった。「Deadline」など全米の複数メディアが報じている。
『Havoc』は、ある政治家の絶縁状態にある息子を救出するために、犯罪者たちが牛耳る地下社会で戦い抜くことを強いられる刑事を主人公に、街全体を覆う汚職と陰謀の深い闇を暴いていく様を描くアクションスリラー。エヴァンス監督は脚本とプロデューサーを兼任し、主演を務めるハーディもプロデューサーとして参加するとのこと。
「ザ・レイド」でのブレイク後、ダン・スティーヴンス主演のNetflix映画『アポストル 復讐の掟』(18)を製作し、昨年はデビュー以来タッグを組んできた撮影監督のマット・フラナリーと共に手掛けたドラマシリーズ「ギャング・オブ・ロンドン」で高い評価を獲得したエヴァンス監督。今回のNetflixとの契約で、長年待ち望まれている「ザ・レイド」の続編が実現する可能性も期待されており、続報から目が離せなくなりそうだ。
昨年秋には『Mank/マンク』(Netflixで独占配信中)のデヴィッド・フィンチャー監督と、先日は、『マリッジ・ストーリー』(Netflixで独占配信中)を手掛けたノア・バームバック監督と複数年に渡る独占契約を結ぶなど、これまで以上に人気監督の活動を後押しする動きが目立つNetflix。
5月21日(金)より配信が決まったザック・スナイダー監督のオリジナル映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』は、一度頓挫しかけたプロジェクトにNetflixが興味を示したことで実現したことも報道されており、今後アニメシリーズへと展開していくことも決まっている。
コロナ禍によって映画と動画配信サービスを取り巻く環境が大きく変化するなか、ますます勢いに乗るNetflix。今後どの有名監督とタッグを組み、映画界にさらなる旋風を巻き起こしてくれるのだろうか。
文/久保田 和馬