ギレルモ・デル・トロも驚嘆!たった一人の日本人が独学で完成させたSFストップモーション・アニメとは?
たった一人の日本人が独学で作り始め、7年の制作期間で完成させたSFストップモーション・アニメ『JUNK HEAD』。世界の映画祭で話題を呼んだ本作の日本公開が3月26日(金)に決定し、予告編と場面写真が解禁された。
遺伝子操作により永遠の生命を得た代償として生殖能力を失っていた人類に新種のウイルスが襲いかかる。絶滅の危機に瀕した人類は、地下世界で独自に進化していた人工生命体マリガンの調査を開始。やがて、政府が募集した地下調査員に参加した“主人公”が地下世界に潜入し、奇想天外な冒険を繰り広げていく。
監督、原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果をひとりで担当したのは堀貴秀。映画の作り方を独学したという堀監督は、総ショット数約14万コマ・フィギュアをすべて手作りという、気の遠くなる作業を7年間続けて本作を完成させた。そんな情熱が実り、北米最大のジャンル映画祭と呼ばれるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を獲得。さらに『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)のギレルモ・デル・トロ監督からは、「狂った輝きを放ち、不滅の意志と創力が宿っている」と賞賛された。
不気味だけどかわいいキャラクターたちがコマ撮りアニメとは思えないほどの滑らかな動きを見せる予告編映像には、監督がひとりで制作する様子を捉えたメイキングも映し出されている。
孤高のクリエイターが作り上げた独特で不思議な世界の映像と冒険を劇場で体験してみてはいかがだろうか。
文/サンクレイオ翼
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