藤原竜也&竹内涼真が明かす、過酷な撮影を乗り越えた絆。役者人生の“ピンチ”も告白!

インタビュー

藤原竜也&竹内涼真が明かす、過酷な撮影を乗り越えた絆。役者人生の“ピンチ”も告白!

藤原竜也と竹内涼真が、吉田修一のサスペンス小説を映画化した『太陽は動かない』(公開中)で、バディとして初共演を果たした。秘密組織のエージェントが命がけのミッションに挑む姿を描く本作は、冒頭から観客の度肝を抜くような極限アクションの連続。これまであらゆる熱量の高い作品で存在感を発揮してきた藤原が「僕の役者人生のなかでも最大のピンチを味わった」と明かすほど、チャレンジングな作品となった。「2人だったからこそ乗り越えられた」と声を揃える藤原と竹内に、撮影の裏側やお互いの「この力に驚いた!」という瞬間について語り合ってもらった。

アクションに次ぐアクションで観客を釘付けにする!
アクションに次ぐアクションで観客を釘付けにする![c]吉田修一/幻冬舎 [c]2020 映画「太陽は動かない」製作委員会

秘密組織のエージェント、鷹野(藤原)と相棒の田岡(竹内)。“24時間ごとに本部へ定期連絡しなければ、心臓に埋め込まれた爆弾が爆発する”という危険を常に抱えながら、2人が各国のエージェントたちとの頭脳戦を繰り広げる姿を映しだす。監督は、「海猿」シリーズや「暗殺教室」シリーズの羽住英一郎が務めた。

「本作には、僕の苦手とするものがすべて入っていた」(藤原)

格闘シーンやカーアクション、高所からの落下や水中での脱出劇など、さまざまなシチュエーションでスリリングなアクションが展開する本作。羽住監督の「アクションは吹替えなしで撮りたい」という想いに藤原と竹内が見事に応え、熱情ほとばしる演技を披露している。実は「“高所、水中、暗闇、列車、高速”が苦手」だと告白する藤原。「今回の作品にはそのすべてが入っていました」と苦笑いを見せるが、その壁を乗り越えられた理由とは一体、どんなものだったのだろう。

「みんなが上を目指していた」と現場の熱を振り返る
「みんなが上を目指していた」と現場の熱を振り返る撮影/興梠真穂

藤原は「照明部のスタッフさんなんかがやって来て、『竜也は、暗闇も高いところも水もダメなんだよね?』と聞くんです。『よく知っていますね』と言うと、『楽しみにしていてね』なんてニンマリとされたりして。ブルガリアでクランクインを迎えて、初めて訪れる国で壮大なアクションをやるなんて、どうなるんだろうと思いました」と述懐。

「でも現場に行くと、本作の世界観がすべて整っているんです。そうすると、もうこちらとしては後戻りできない」と困ったように笑いつつ、「過酷ではありましたが、役者としては本当に恵まれた環境を用意していただいたと思っています。また、羽住組のスタッフは、まさに“職人”という方々が集まっていて、映画が好きで、羽住組が好きで、常に監督が求める以上のものを用意したいと思っている人たち。羽住監督も、なんだか“この人のためなら、このワンカットを成立させたい”と思わせるような人徳のある方で。監督の笑顔が見たくて、みんなが上を目指していたようなところもあったと思います」と現場の熱気に感謝する。

「恵まれた環境で、想像以上のアクションができた」(竹内)

竹内も大きくうなずきながら、「僕は、今回のような本格的なアクションをいつかやってみたかったんです」と吐露。「アクションを思い切りやるには、ものすごくいい舞台、すばらしいチームとご一緒させていただきました。竜也さんがおっしゃるように、ものすごく恵まれた環境を用意していただいて、あとは僕らがどれだけのものを出せるかという状況でした」と語る。


念願の本格アクションへの手応えを語る
念願の本格アクションへの手応えを語る撮影/興梠真穂

無事にアクションをやり遂げるために、「本番までに何度もリハーサルもした」そうで、「1か月に及ぶブルガリアの撮影では、映画の大きな見どころとなるアクションも撮影をしましたが、ブルガリアに出発する2か月くらい前から日本でもコツコツと稽古をして、現地に行ってからもセットをスタジオに組んで練習をしたりと、きちんと段階を踏んで本番に臨むことができました。そのおかげで想像以上のアクションができたと思っていますし、竜也さん、そしてアクション部の方々とも足並みを揃えて、過酷な撮影も乗り越えられたと思っています」と清々しい表情を見せる。

藤原は「羽住組では、最終カットを“マティーニ”と言うんですよ」とにっこり。「日々、“マティーニ!”と言って無事に一日を終えると、すごく充実した想いがしました」と苦手なものに立ち向かったあとの、達成感をにじませる。

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