長澤まさみ、ブラックドレス姿で大女優の貫禄!岡田健史は初々しいガッツポーズ…日本アカデミー賞のファッションをチェック
草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞の栄誉に輝き、幕を閉じた第44回日本アカデミー賞。今年も華やかな装いに身を包んだ豪華俳優・女優陣が笑顔でレッドカーペットを闊歩した。
今年の授賞式は、シースルードレスをセレクトする人が目立った。『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を獲得した長澤はふわりとした袖がシースルーで、裾のティアードが美しいブラックドレスで登場。大ぶりのイヤリング、ピンクのヒールも華やかなアクセントとなり、大女優の貫禄を感じさせるオーラを放っていた。『浅田家!』で最優秀助演女優賞を受賞した黒木華も、袖シースルーのブラックドレス。胸元に施されたスパンコールもきらびやかだった。
『事故物件 恐い間取り』で優秀助演女優賞を受賞した江口のりこは、スカートがシースルー。ウエストの切り込みも素敵で、彼女のクールな魅力を引き立てる1着だった。新人俳優賞を受賞した蒔田彩珠は、胸元から袖までシースルーのネイビードレス。「これからも自分の大好きなお芝居を続けて行けたらないいなと思います」とフレッシュな表情を見せていた。
また新人俳優賞の森七菜は、袖のシースルーが特徴的なホワイトドレスで登場。レース刺繍やフリルも、彼女の愛らしさにぴったり。バッサリとカットしたショートボブのヘアスタイルもお似合いだった。
また昨年『新聞記者』(19)で最優秀主演⼥優賞を受賞し、今年は司会を務めたシム・ウンギョンは、シャンパンゴールドのドレスで観客の目を引いた。キラキラと光るスパンコールやドレスと合わせた髪色も実に美しかった。
鮮やかなカラーで授賞式に花を添えたのが、『一度死んでみた』で優秀主演女優賞を受賞した広瀬すず。V字ネックのピンクのドレス姿を披露し、「いままでにない作品、役。毎日頭を抱えながら、でも毎日楽しみながら参加させていただいた」と初コメディにチャレンジした思いを振り返っていた。『糸』で優秀主演女優賞を受賞した小松菜奈は、ツイードのロングドレス姿。肩から胸元にかけて施された、ピンクのフラワーモチーフがなんともキュート。ステージでは3度目の共演となった菅田将暉と息の合った掛け合いを見せていた。
男性陣は、ブラックを基調としたフォーマルスーツが多いなか、『糸』で優秀主演男優賞を受賞した菅田将暉は年季の入ったライダース姿。『罪の声』で優秀助演男優賞を受賞した星野源は黄色のシャツにノーネクタイ、ストライプのスーツで、それぞれ個性を発揮。
また菅田と星野とはドラマ「MIU404」で共演していた岡田健史は新人俳優賞を受賞した。黒で統一したスーツにキリッとした表情で「かの有名な三冠王を3度獲得した落合博満氏は、こう言いました。ダイヤモンドを周っている瞬間には、ホームランを打ったという事実はもう過去のこと。だからガッツポーズはしないのだと。大変光栄なことではありますが、一喜一憂することなく、目の前の刹那と向き合えるような役者でありたい」と言いつつ初々しいガッツポーズを決め、星野も笑顔を見せていた。
文/成田 おり枝