『モンスターハンター』ミラ・ジョヴォヴィッチにインタビュー「こんなに大きいモンスターを退治するのか!と童心に返ってワクワクしました」
「大きな双剣を使うアクションのために、何か月も前からトレーニングを積みました」
シリーズで人気の高いディアブロス亜種や、火龍のリオレウス、蜘蛛のようなネルスキュラなど、巨大モンスターたちと戦っていくアルテミスとハンター。当然、モンスターはCGで描かれるので、俳優陣はイマジネーションを膨らませ、そのサイズ感を想定した演技に挑んだ。ジョヴォヴィッチ自身は「壮大なゲームの世界観で、巨大生物と対峙しているキャラクターになりきれることが、アクションファンタジー映画における一番の醍醐味です」と毎回楽しんでいるそうだ。
「ただ、目の前のモンスターがきっとあのくらいの高さだろうと想定して見上げたら、ポールから『いや、もっと上だ』と何度も言われ、どんどん上を向いていって気づいたら高い空を見上げていたという日もあって(苦笑)。その時、私はこんなに大きいモンスターを退治するのか!と童心に返ってワクワクしました」。
ジョヴォヴィッチにとってアクションの見せ場となるのが、双剣を使ったソードアクションだ。
「『モンスターハンター』は、武器が大きいことが魅力の一つだけど、現実の世界でそれを使いこなすのは、至難の業。私も2つの大きな剣を使ってアクションをするにあたり、筋力やスタミナをつけるため、撮影の何か月も前からトレーニングを積みました。あの剣は持つだけでも重いのに、それを振り回し、いろんな技をやらなくてはいけなかったので、本当に苦労したんです」
そんななかで、見事に弓や大剣を使いこなしていたというのが、タイのアクションスター、トニー・ジャーだ。彼のスタントを間近で見ていたジョヴォヴィッチは「彼はまさにスーパーヒーローそのものだった」と心から称える。
「トニーはとにかく朗らかな人で、まったく偉ぶったところがないんです。彼はラッパーでもあるから突然ラップを始めたりもするし(笑)、話をしていて興奮してくると、いきなりバク宙をしてきたりと、まさにエネルギーの塊でした」と感心しきりだ。
「トニーは、マーシャルアーツの達人だから、すべてのスタントを自分でこなしたんです。岩の上から大剣を持って飛び降り、モンスターをやっつけるという難しいアクションもあった。見本を見せてくれた人は、危ないからと言って、ワイヤーをつけて挑んだのですが、トニーは命綱なしで軽々とやって見せてくれて。そんな彼をみんながリスペクトしていました」。