HBOとHBO Maxの新旧オリジナル作品を日本独占配信!U-NEXTが今後の戦略を発表

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HBOとHBO Maxの新旧オリジナル作品を日本独占配信!U-NEXTが今後の戦略を発表

3月30日、動画配信サービスのU-NEXTは同サービスの現状と今後に向けた戦略を発表する「U-NEXT戦略発表会」にて米ワーナーメディアとパートナーシップ契約を結んだことを明らかにした。今後米有料チャンネルであるHBO及び、2020年5月に米でローンチされた動画配信サービス、HBO Maxの新旧オリジナル作品を、U-NEXTで日本独占配信する。

4月1日から1000エピソード以上のHBO作品が見放題に
4月1日から1000エピソード以上のHBO作品が見放題に

発表会ではまず、日本における動画配信サービスの現状から説明された。動画配信サービスは映画興行や、Blu-ray、DVDなどのパッケージ産業を超える市場を持ち、2024年には3440億円を超える見込みだという。さらに日本では未だ約7割が動画配信サービスを利用したことないという調査結果から、市場規模はまだまだ拡大していくことが予想される。

次に堤天心CEOが業界内におけるU-NEXTの立ち位置を解説。SVOD(定額制見放題サービス)市場では、Netflix、Amazon Prime Videoに次ぐ国内シェア3位のU-NEXTは、動画のみならず、漫画や雑誌などの電子書籍や音楽LIVEの配信、大手シネコンとのポイント提携など他にはない独自のサービスで会員数を増やし続けている。

ワーナーメディアとの契約を機に現状の200万人から早期に250~300万人の会員数を目指すと話す堤天心CEO
ワーナーメディアとの契約を機に現状の200万人から早期に250~300万人の会員数を目指すと話す堤天心CEO

そして最後に本多利彦COOにより、U-NEXTの今後の成長戦略の目玉である米ワーナーメディアとのパートナーシップ契約の締結が発表された。これによりHBO(テレビシリーズ、ドキュメンタリー、映画)と、HBO Max(テレビシリーズ、ドキュメンタリー)のオリジナル作品が日本独占見放題配信となるが、各作品の配信時期は世界同時ではなく、日本語吹替版の制作状況などの状況を見て配信されるとのこと。また、米HBO Maxでは現在劇場公開作の同時配信を行っているものの、日本ではその予定はないという。ちなみに同サービスで3月に米で配信された『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』はU-NEXTでは都度課金での配信になるそうだ。

【写真を見る】沢城みゆきや小林親弘が日本語吹替版を担当する「レイズド・バイ・ウルヴズ / 神なき惑星」
【写真を見る】沢城みゆきや小林親弘が日本語吹替版を担当する「レイズド・バイ・ウルヴズ / 神なき惑星」

HBO Maxオリジナルの第1弾となるのが、共に4月1日から配信されるリドリー・スコットが監督と製作総指揮を務めるSFドラマ「レイズド・バイ・ウルブス / 神なき惑星」と、タイガー・ウッズの栄光と挫折に迫るドキュメンタリー映画「タイガー・ウッズ / 光と影」。同日からは「セックス・アンド・ザ・シティ」や「ウォッチメン」などHBOの過去のシリーズ1000エピソード以上も配信される。今後は「ゴシップガール」のリブート版やバットマンなどを擁するDCコミックスのドラマシリーズの新作も控えているという。

ウッズを襲った怪我やスキャンダルを、関係者の証言などでたどる「タイガー・ウッズ / 光と影」
ウッズを襲った怪我やスキャンダルを、関係者の証言などでたどる「タイガー・ウッズ / 光と影」

U-NEXTは2月にも米バイアコムとのパートナーシップ契約を結び、SHOWTIMEで放送された新作ドラマを日本独占配信することを発表。見放題作品国内No.1の21万本以上の作品を配信し、コアな映画ファンやアニメファンから支持を得ていたU-NEXTだが、今回の発表によって多くの海外ドラマファンを新たに獲得することが予想される。
Netflix、Amazon Prime Video、Disney+など群雄割拠の動画配信サービス界において、HBO Maxオリジナル作品を独占配信するU-NEXTが台風の目になっていくことは間違いないだろう。

取材・文/MOVIE WALKER PRESS編集部

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