北村匠海に山田裕貴、吉沢亮らが“完全再現”!熱気渦巻く『東京リベンジャーズ』撮影現場を目撃 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
北村匠海に山田裕貴、吉沢亮らが“完全再現”!熱気渦巻く『東京リベンジャーズ』撮影現場を目撃

インタビュー

北村匠海に山田裕貴、吉沢亮らが“完全再現”!熱気渦巻く『東京リベンジャーズ』撮影現場を目撃

「武道が匠海なら、マイキーが亮くんならやろうって」(北村)

喧嘩賭博に集結した軍団が階段に花道を作り、その間を威風堂々と下りてくる山田の後ろで、どら焼きを頬張りながらのほほんとついていく吉沢。東京卍會の創設者にして、絶対的リーダーであるマイキーは、原作ファンの間でも人気の高いキャラクターだ。無邪気で、幼い子どものような外見とは裏腹に、圧倒的なカリスマ性と強さを持つ。「原作のマイキーのキャラクター性が、実写になった時に、あまりにマンガ的な表現にならないように落とし所を探りながら演じました」と語る吉沢は、出演オファーが来た時、偶然にも北村と別の作品で共演中だった。そして「武道が匠海なら、マイキーが亮くんならやろう」というスタートを切ったそうだ。
マイキーの代名詞は、人間離れした華麗な足技。現場で見られたのはリハーサル風景のみだったが、自ら「シュバー!ドカー!」と効果音をつけながら軽い身のこなしで側転しつつ、キヨマサに一撃を食らわす吉沢の姿に、どんなアクションシーンに仕上がっているのか期待が高まる。

東京卍會の総長マイキーを演じた吉沢亮
東京卍會の総長マイキーを演じた吉沢亮[c]和久井健/講談社 [c]2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

撮影現場では、作品をよりブラッシュアップしていこうと、英監督、キャストの間で積極的な意見交換が行われる場面が多く見られた。テスト中、動きと台詞の段取りを確認しながら「台本よりも、いまの間のほうがよかったよね?」という山田に、「うん、全然成立すると思う」と答える吉沢。
原作ファンにとって、東京卍會をゼロから築いたマイキーとドラケンの絆を除いては、本作の魅力を語れない。山田は「ほとんどのキャストのことを知っていたのがやりやすかったです。なにより、マイキーが亮(吉沢)であったことが一番、安心できました」と吉沢への信頼感を語っている。また、吉沢はドラケンの配役について、「俺の信頼している人が相方(ドラケン)がいい」と言っていたそう。山田は「それがなによりうれしかった」と語り、マイキー、ドラケンの最強コンビの空気感は、吉沢と山田の演技を超えた信頼関係のうえで確実に作り上げられていた。

「プライベートでも絆を深めていきました」(磯村)

同世代の俳優が一堂に会した現場は、見た目はワル集団の集まりにしか見えないものの、かなり和気あいあいとした雰囲気だった。例えば、キヨマサを威嚇するため、ドラケンがキヨマサの頭上でバットを力いっぱい振り抜くシーン。一触触発の雰囲気のなか、リハーサルでは、やられた側の鈴木は、「超こわー!マイキーに蹴られる前に死んじゃう!」とどこか楽しそう。山田も「いやー、いまのは結構いいラインだったね」とご満悦で、北村や吉沢も笑顔でその様子を見守っていたが、真横から見るとバットは鈴木の頭上ぎりぎりをかすめており、見学していた記者の立場からするとかなりハラハラした。

仲の良さは、タケミチが幼い時からの親友グループで、いわゆる「溝高」メンバー(原作では中学生の設定)と呼ばれる4人組の様子からも見て取れた。磯村演じるタケミチの親友アッくんを始め、数百名のオーディションから選ばれたというタクヤ役の田川隼嗣、山岸役の藤堂日向、マコト役の髙橋里恩は、撮影の合間も、高校の休み時間のような雰囲気を醸し出していた。真冬で水辺ということもあり、かなり冷え込む現場だったが、カメラが回るとキャスト陣はコートを脱ぎ、半袖の制服姿にならなければならない。その姿のままセッティングを待つ間、お互いの腕をさすって楽しそうに暖を取り合う場面も。

磯村勇人をはじめとする「溝高」メンバー
磯村勇人をはじめとする「溝高」メンバー[c]和久井健/講談社 [c]2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

磯村は、溝高メンバーとのチームワークをかなり重要視しており、「北村くん演じる武道との距離をどれだけ縮められるか、溝高メンバーと呼吸を合わせられるかを意識して演じていました」と語る。「プライベートでも集まったりして、絆を深めていきました」とのことで、その成果は確実に表れていると感じられた。

「キャスト、スタッフ全員の気持ちが一丸になっていた」(鈴木)

原作は、いわゆる不良漫画とは一線を画し、タイムリープというSF要素、タケミチの成長物語というドラマ性にアクションなど、様々な要素が詰め込まれている。山田は原作の魅力について、「登場人物たちのかっこよさだと思います。掘り下げれば掘り下げる程、登場人物のバックボーンが見えてくる」。そして何より、「生きていくうえで大切なことをタケミチが教えてくれます。絶対に諦めないことを」と語ってくれた。
そんな作品自体の魅力に加えて、日本映画界の第一線で活躍する若手俳優たちの、奇跡のようなキャスティングの実現。磯村は、「それぞれがいろいろな形で俳優というフィルターを通し闘ってきて集結した感じが、アベンジャーズのようにも見えました」と言い、作品力とこれ以上ないキャスティングが合わさることで、携わる誰もが本作に確実な手ごたえを感じたようだ。

最旬の若手俳優たちが集結した本作
最旬の若手俳優たちが集結した本作[c]和久井健/講談社 [c]2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

「僕らの世代全体としての代表作を作ろうと。『東京リベンジャーズ』は、その想いが込められる作品だと感じた」と北村も語るように、キャスト陣、スタッフ陣が皆同じ方向を向き臨んだという本作。その熱量があったからこそ、度重なる撮影中断に見舞われながらも、誰一人完成をあきらめることはなかったという。半年以上も撮影期間が空いてしまうこともあったが、鈴木が「『完成させたい』、『公開日を必ず迎えたい』というキャスト、スタッフ全員の気持ちが一丸になっていた」と語る通り、チームのモチベーションは途切れることはなかった。

並々なら熱意で、日本映画界の未来を担う俳優たちが結集して放つ、『東京リベンジャーズ』の完成が待ち遠しい!

文/編集部

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