「ウォーキング・デッド」のNEWキャラクター、プリンセス役のパオラ・ラサロってどんな人?
「ウォーキング・デッド(TWD)」シーズン10で初登場した強烈なキャラクター、プリンセス。同シーズンの追加エピソード第20話「破片」では彼女の意外な過去が明らかになる衝撃の展開! この回で何を考えているのかよく分からない強烈なキャラ、プリンセスの本当の姿が少しだけ見えてきた。この複雑な人物を演じているのがパオラ・ラサロ。素顔の彼女はプリンセスと似ている!?
生まれも育ちもプエルトリコ
プリンセスを演じるパオラ・ラサロは、1994年10月24日、プエルトリコの北東部の都市サン・ファン生まれの26歳。彼女は私生活を公表しない主義なので、家族構成は不明。とはいえインタビューによれば、彼女が演じるプリンセスとは違って、家族との仲は良好だそう。17歳で家を出てからずっと家族と離れて暮らしていたが、昨年の新型コロナ感染による外出自粛時期には、久しぶりに実家に戻って家族と一緒に暮らしたと語っている。
最初は脚本家を目指していた!
パオラは最初に目指したのは、実は俳優ではなく、劇作家!彼女が大学で学んだのは演技ではなく、戯曲を書くことだった。ニューヨーク州立大学で劇作の美術学士号を取得し、さらにコロムビア大学で美術修士号を取得。その後、ニューヨーク市の劇団アトランティック・シアター・カンパニーに劇作家として参加して、それから演技をするようになったとのこと。今も俳優と舞台の脚本家の双方で活動中だ。
TVシリーズ「リーサル・ウェポン」に出演
舞台で演技をするようになったパオラは、TVや映画の界にも進出。2016年にはTVシリーズ「So, Then Tell Me(原題)」に出演、同じ年に映画「Scenes from the Underground(原題)」で映画デビュー。その後もいくつかの作品に出演するが、日本では未公開の作品が多い。日本で見られるのはTV「リーサル・ウェポン」。パオラは2018~19年放送のシーズン3に出演。頭脳派の女性刑事ソーニャ・ベイリーとコンビを組む、行動派の女性刑事グラディエレスの役を演じている。
パオラが分析!「プリンセスって、こういう人」
パオラは、プリンセスの過去が描かれたエピソード、シーズン10第20話「破片」放送後、 alternativemindz.com のインタビューで、プリンセスについてこう語っている。
「コミカルに見える人たちは、自分がそういう風に見えるようにしているんだと思う。そうやって、自分の暗い部分を隠しているのよ。私自身はとても楽しくて友好的な人間だけど、それでも私にも暗い部分はある。だから、プリンセスのダークな部分を演じるのはとてもエキサイティングだった。あのシーンによって、なぜ彼女が陽気で快活に振る舞っているのかが分かるから。あれは彼女が自分を守ろうとするディフェンス・メカニズム。恐れと痛みから生まれた行動なんだと思う」
このパオラの分析は説得力あり。確かにプリンセスの行動は、そう思うと納得がいく。しかし、そんなプリンセスだから、やっぱり彼女が次に何をするのか予測するのは難しい。次のシーズン11で、彼女はどんな役割を果たすのか。パオラの熱演と共に楽しみにしよう。
文/平沢薫