【今週の☆☆☆】ついにクライマックス『るろうに剣心 最終章』、SNS時代の衝撃スリラー『スプリー』など週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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コラム 2021/4/29 11:45

【今週の☆☆☆】ついにクライマックス『るろうに剣心 最終章』、SNS時代の衝撃スリラー『スプリー』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今週はゴールデン・ウィークの鑑賞の参考にもしてほしいラインナップをご紹介。大ヒットシリーズ“るろ剣”が完結を迎える2部作の1作目、フォロワー獲得のためなら殺人もいとわない青年の暴走を描く衝撃作、NYを舞台に、本を愛するブックセラーたちを題材にしたドキュメンタリーの、思わずのめり込んでしまうこと必至の3本!

進化したアクションは、総決算にふさわしい密度とボリューム!…『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)

【写真を見る】剣心が斬殺した妻、巴の存在も明かされる…!(『るろうに剣心 最終章 The Final』)
【写真を見る】剣心が斬殺した妻、巴の存在も明かされる…!(『るろうに剣心 最終章 The Final』)[c]和月伸宏/集英社 [c]2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

2000年代より活性化した漫画の実写化映画の中で、抜きん出た存在として支持されてきた「るろうに剣心」シリーズ最終章。剣心の頬に刻まれた十字の傷の由来を知る雪代縁は、剣心ゆかりの人々に容赦なく刃を向けていく。今作で剣心に戦いを挑む縁は、幕末の世を震撼させた“人斬り抜刀斎”時代の剣心と因縁を持つ男。そんな前時代の亡霊との戦いを通し、剣心がたどってきた道のりを振り返りその行く末を提示する。漫画原作らしいドラマチックな展開と、リアル志向の大友演出の組み合わせの妙をあらためて思い知らされた。シリーズの顔であるアクションも、スピード、スケールともに進化を遂げ、総決算にふさわしい密度とボリューム。中でも気迫と勢いで押しまくる縁と、それをかわしながら詰めていく剣心の一騎打ちは、上り調子の新田真剣佑と風格漂う佐藤健という演じるふたりにも重なって見え、そういう意味でも楽しめた。(映画ライター・神武団四郎)

とにかくフォロワーが欲しい青年の狂気!絵空事ではない恐ろしさ…『スプリー』(公開中)

暴走する主人公を演じるのは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジョン・キーリー(『スプリー』)
暴走する主人公を演じるのは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジョン・キーリー(『スプリー』)[c]2020 Spree Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.

SNS上ではフォロワー数がモノを言う…それを盲信した者の暴走を描くのが、このスリラー。動画を延々とアップし続けるも視聴数もフォロワー数も増えない。そんな状況に苛立った、乗り合いタクシーの運転手をしている若者が、より過激な行動に出る。ネット社会に魅せられ、囚われてしまった主人公のジタバタをブラックユーモアとともに描写。車内にライブカメラを仕かけ、客を殺して中継しても、視聴者にはヤラセと切って捨てられる。それへの怒りが、SNSで注目されたい彼の狂気に火をつける。現代社会のリアルな悪循環。これは絵空事だろうか? インフルエンサーになりたい…と一度でも思ったことがあるなら、この恐ろしさは他人事ではない。(ライター・有馬楽)


胸をときめかせる、本好きな人々の“純粋な愛”…『ブックセラーズ』(公開中)

本を愛する様々なブックセラーたちが登場。各自の膨大なコレクションにも驚かされる(『ブックセラーズ』)
本を愛する様々なブックセラーたちが登場。各自の膨大なコレクションにも驚かされる(『ブックセラーズ』)[c]Copyright 2019 Blackletter Films LLC All Rights Reserved

純粋に好きなものを語る人の様子って、見ていてすごく楽しいし、その言葉も響く!本作がよくある“関係者が延々と語る”だけの退屈なドキュメンタリーに陥らないのは、ひとえに“純粋な愛”に貫かれているからだろう。その純粋な愛には、お宝発見のロマンや、冒険好きな子どもっぽさが魅力的に混じり込む。だから目を輝かせて語る彼らの話に、つい胸をときめかせてしまうのだ。登場するのは、世界最大規模のNYブックフェアに駆け付けた由緒ある古本屋さん、有名なブックディーラー、稀少本のコレクターなど、バカが付くほどの本好きな方々。彼らの飽くなき探求心には頭が下がると同時に、羨ましくなるほど。しかも思わず「おぉ~!」と声をあげたくなる、「不思議の国のアリス」の手描き本(挿絵もルイス・キャロル自身が描いた!!)や、ビル・ゲイツが高額で競り落としたダヴィンチの手稿などの稀少本も登場。一方、値が宇宙級につり上がるアート作品との違い、デジタルが及ぼした影響についての考察にも深く納得。NY派の辛口評論家/作家のフラン・レボウィッツによる歯切れのよい語りも、独特の味とリズムを付け加えている。(映画ライター・折田千鶴子)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!なお、5月11日(火)までの緊急事態宣言の影響で、東京・大阪・京都・兵庫の4都府県にある劇場が臨時休業を案内している。各映画館の状況を確認のうえ、足を運んでほしい。

構成/サンクレイオ翼

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