佐藤健「皆様の希望の光となれば」と感慨!『るろうに剣心 最終章』クランクアップから2年越しで公開
アクション大作シリーズの完結編となる『るろうに剣心 最終章 The Final』の初日舞台挨拶が4月23日に丸の内ピカデリーで開催され、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、江口洋介、大友啓史監督が登壇。最終章は剣心の戦いのクライマックスを描く『The Final』と剣心の原点を描く『るろうに剣心 The Beginning』(6月4日公開)の2部作として完成したが、剣心役の佐藤が「2部作のクランクアップを迎えた日が、ちょうど2年前の4月23日」とコメント。「いろいろな意味で、今日という1日は忘れられない日になりそうだなと思っております。非常に感慨深いです」と感無量の面持ちを見せ、会場から大きな拍手を浴びた。
和月伸宏の漫画を実写映画化し、激動の幕末で“人斬り抜刀斎”として恐れられながら、新時代において、斬れない刀“逆刃刀”を手に大切な人々を守ろうとする男、緋村剣心(佐藤)の戦いを描く本シリーズ。本作では、原作での最後のエピソード「人誅編」をベースに、剣心の十字傷の謎を知る男・雪代縁(新田)が現れ、彼らが因縁の決着をつけるべく激闘を繰り広げる姿をつづる。
佐藤は、約10年にわたって剣心を演じ続けた。いよいよ旅の終着点を迎え、佐藤は「我々にとって大切な作品をついに皆様に観ていただける日が来たと思うと、非常に幸せな気持ち。ここまでやってこられたのは、支えてくださった皆様がいたから。本当に感謝しています。ありがとうございます」とファンに感謝。「この先もこの映画のこと、シリーズのキャラクターたちのことを愛していただけたらうれしい」と呼びかけていた。
剣心にとって“最恐の敵”となる縁を演じたのが、新田。佐藤は「現場では、まっけん(新田)がまぶしかったですね。ずっと動けるようにアップしていて、えらかったね」と新田のストイックな姿勢に惚れ惚れ。新田は「僕と(剣心)の殺陣のシーンは、全部やってきた後の一番最後の撮影だった。僕はあのシーンの最後で、本当にバテていた。いろいろなアクションシーンを乗り越えてきて、あのシーンをやった健さんはすごい!」と剣心と縁との一騎打ちのシーンを振り返り、佐藤の役者魂に驚きの声を上げた。佐藤が「頑張ったな、我々!」と健闘を称え合うと、会場からは拍手が上がっていた。
また新田は「縁はところどころで衣装をチェンジしていて、色が違うんです」と撮影の裏側を披露するひと幕も。とりわけ、剣心との一騎打ちのシーンでの衣装の色にはこだわりがあるという。新田がこの色についてクイズ形式で出題すると、佐藤は「うわ、クイズだ。ワクワクする。白だよね。理由があるんだ。正解は?」と前のめりで質問。新田は「白は、『The Beginning』で(縁の姉の)巴が着ている色だから」と明かし、佐藤を「縁は一騎打ちのために生きていたんだもんね。いい話」と感心させていた。
最後に佐藤は「今日はお会いできてうれしかったです」としみじみ。「特にここ1、2年くらい、よく思うのは、人は日々の暮らしに光を見いだせないと生きていけないものなんだなということ。この映画が皆様の希望の光となれば幸いです。どうかまたお会いできる日まで元気で」と駆けつけたファンに温かく語りかけていた。
取材・文/成田おり枝