新作映画のタイトルが意味するものは…?「魔法少女まどか☆マギカ」10周年プロジェクト本格始動|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
新作映画のタイトルが意味するものは…?「魔法少女まどか☆マギカ」10周年プロジェクト本格始動

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新作映画のタイトルが意味するものは…?「魔法少女まどか☆マギカ」10周年プロジェクト本格始動

2011年に放送され大人気を博したアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の新作映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』が製作されることが明らかになった。

【写真を見る】新作タイトルは最大の魔女“ワルプルギスの夜”を想起させるが、果たしてどんな展開に?
【写真を見る】新作タイトルは最大の魔女“ワルプルギスの夜”を想起させるが、果たしてどんな展開に?[c] Magica Quartet/Aniplex・WR

「魔法少女まどか☆マギカ」は、人々を襲う“魔女”に対抗する力を授かった“魔法少女”たちの活躍を描いたアニメ。脚本を「Fate/Zero」の原作や「仮面ライダー鎧武」の脚本も手掛けた虚淵玄(ニトロプラス)、監督を「化物語」などの<物語>シリーズのアニメ化を手掛け、放送中の「美少年探偵団」で総監督を務める新房昭之が担った同作は、従来の魔法少女ものとは一線を画し、魔法少女たちが死と隣り合わせの過酷な運命に対峙する内容に。放送を重ねるごとに、漫画「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめ原案による愛らしいキャラクタービジュアルからは想像もつかないダークな展開へと突き進み、アニメ作家ユニットの劇団イヌカレーが設計した彼女たちが魔女と戦う異空間が生み出すアバンギャルドな雰囲気も観る者の心に刻まれた。

物語はアニメ全12話で、熱く、そして切ない展開とダークな世界観に希望を灯すクライマックスを経て完結を迎えたものの、好評を受けて翌2012年に総集編『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』が連続公開。続く2013年に完全新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』が公開され、深夜アニメの劇場版作品では初の興行収入20億円突破という大ヒットを記録した。また昨年にはテレビアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」も放送され、シリーズの世界は広がり続けている。

今回の発表は、4月25日(日)に開催された「魔法少女まどか☆マギカ」Anniversary Stageにて明かされたもので、新作は『 [新編] 叛逆の物語』の正統な続編となるとのこと。ちなみにタイトルに冠せられている「ワルプルギス」は、テレビアニメで魔法少女たちを苦しめた最大最悪の魔女“ワルプルギスの夜”を想起させる。さらに「廻天」という言葉には“世の中の形勢を一変させる”、“衰えた勢いを盛り返す”といった意味があり、未だ謎多き魔女をめぐる何らかの展開が待ち受けるのでは?と想像が掻き立てられる。

また、発表にあわせてキャラクターデザインの⾕⼝淳⼀郎が描き下ろしたティザービジュアルと、そのイラストを用いたティザームービーも公開。「さぁ、物語をつづけましょう。」というビジュアルに乗せられたセリフに、意味深な結末を迎えた『 [新編] 叛逆の物語』の、その後がついに語られる…という期待を覚えずにはいられない。そしてメインキャスト、メインスタッフ情報も発表され、⿅⽬まどか役の悠⽊碧、暁美ほむら役の斎藤千和ほか、⽔橋かおり、喜多村英梨、野中藍、阿澄佳奈、加藤英美⾥ら声優陣はもちろん総監督の新房、脚本の虚淵、音楽の梶浦由記、アニメーション制作のシャフトとシリーズおなじみの布陣が続投となる。

10周年プロジェクトの一環で、4月26日(月)0時よりサウンドトラック2枚のサブスクリプション配信もスタート!
10周年プロジェクトの一環で、4月26日(月)0時よりサウンドトラック2枚のサブスクリプション配信もスタート![c] Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

なお、現在配信中のスマートフォンゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」内にて「魔法少女まどか☆マギカ scene0」が製作・公開されることも決定。まどかやほむらがテレビアニメで描かれた物語の以前に戦っていた世界で起きていた物語が紡がれるとのことで、こちらのプロジェクトにも注目だ。


加えて今年9月末より松屋銀座にて「魔法少女まどか☆マギカ」展示会の開催も決定。シリーズの企画発表当時の秘蔵資料や原画・絵コンテなどテレビアニメ放送時の感動を再び感じ取れる複合展示会となり、各地方への巡回展示も予定されるとのこと。10周年をきっかけにマルチナ盛り上がりを見せる「まどマギ」。そのさらなる続報を、待ちわび過ぎてソウルジェムが濁りきる前に届けられることを大いに期待したい。

文/大場徹


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