ある意味で語り継がれるスピーチに?助演男優賞受賞ダニエル・カルーヤのスピーチ全文&受賞後インタビュー
当初の公開日の2020年8月より半年以上遅れ、2月のサンダンス映画祭でデビューした『Judas and the Black Messiah』(21)。ブラックパンサー党イリノイ州議長のフレッド・ハンプトンを演じたダニエル・カルーヤと、党員のウィリアム・オニールを演じたラキース・スタンフィールドの2人が、助演男優賞候補となった。若きカリスマとして統率力を高めていたハンプトンを警戒するFBIは、軽犯罪で逮捕した黒人男性をスパイとして党に送り込む。指導力、人間力に秀でるハンプトンを演じたのは、ウガンダ系英国人のダニエル・カルーヤ。2017年の『ゲット・アウト』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、2018年の『ブラックパンサー』出演を経て、とうとう念願のオスカー像を手にすることになった。
ダニエル・カルーヤ 助演男優賞受賞スピーチ全文
神様、どうもありがとうございます。私がここにいるのは、あなたの導きとご加護のおかげです。ママにも感謝しています。私に命を注ぎ込んでくれて、本当にありがとう。あなたはすべてを与えてくれました。あなたが工場出荷初期設定を与えてくれたから、背筋を伸ばして立てるんだ。姉や姪、友人、家族、そしてロンドンからカンパラまで、愛するすべての人に愛を込めて。
チームにも感謝しています。素晴らしいサポートをありがとう。兄弟たち、僕らはここにいるよ。いい感じだ、ここに来て踊ってくれ。この作品に注いでくれたすべてのものに感謝しています。このような男性を題材にした映画を作ることはとても難しいことだけど、彼らはそれを可能にしてくれたのです。私はこの名誉を、ラキース・スタンフィールドという才能と分かち合います。そして、ドミニク・フィッシュバックにスポットライトを。この旅を始めてくれたルーカス・ブラザーズ。ウィル・バーソン、周りを見渡してみると、信じられないような光景が広がっています。彼らの行動だけでなく、彼らが誰であるかということにも刺激を受けます。素晴らしいことです。
フレッド・ジュニアとママ・アクア、お2人の人生と物語にお邪魔させていただき、本当にありがとうございました。あなたの真実を私たちに託してくださり、ありがとうございます。あなた方に深く感謝し、パートナーとして一緒に並んで仕事ができたことを光栄に思っています。そして、フレッド・ハンプトンにも。いい男だよ、なんて素晴らしい人なんだ。彼が存在した世界に生きられたことは、なんて幸運なことだろうか。あなたが射した光に感謝しています。彼はこの地上に21年存在し、子どもたちに食事を与え、教育を施し、無料で医療を提供する方法を見つけた。あらゆる困難に立ち向かってね。彼や、ヒューイ・P・ニュートン、ボビー・シールらのブラック・パンサー党は、自分を愛する方法を教えてくれました。その愛で、彼らはブラック・コミュニティや他のコミュニティを包み込んでいった。そして、団結の力と連携の強さを示してくれました。政治が分断統治をしようとするなら、私たちは団結して打ち勝とうと言った。それを教えてくれてありがとう。この部屋にいる全員が、やるべきことをやっています。これは1人でできる仕事ではありません。この部屋を見ても、誰もがやるべきことをやっています。
火曜の朝には仕事に戻るけど、今夜はハイになるからね。この夜を楽しむんだ。なぜなら、人生を祝福するときだから。信じられない…信じられないよ。信じられないことだけど、俺のママとパパがセックスをしたから俺がいるんだ。驚くべきことだ。俺が何を言っているのか分かるか?生きているだけで幸せだから、今夜はそれを祝おうと思っているんだよ。そして、この部屋にいるすべての人に感謝し、家で見ている人にも感謝しています。愛と平和と未来に。ありがとうございました。