『天使の恋』で佐々木希に谷原章介が自身の演技論を伝授!?
佐々木希がケータイ小説の映画化作品『天使の恋』(11月7日公開)で映画初主演! 恋する女子高生・理央役で、いろんな愛くるしい表情を見せている。相手役は『ハンサム★スーツ』(08)でも共演した谷原章介で、両者が並ぶと実に画になる。そこで二人を直撃し、撮影現場での話を聞いてみた。
――映画初主演ということで、プレッシャーはありましたか?
佐々木「最初からできないと思い込んでました。今まで『ハンサム★スーツ』と『神の雫』(ドラマ)しかやったことがなかったし、演技ができないことを全国にさらすのは嫌だったんです。でも、やってみたら楽しさがわかってきて。この作品と出会えたことで、これから変わっていけるかなと思いました」。
谷原「現場で彼女を見ていたら、役の向き合い方がどんどん変わっていって。クランクインした当初は、NGを出しても『ええ〜。これでもいいじゃないですか?』とか言ってたのに、最後の方では監督がOKを出しても『あそこのシーンが気になるのでもう1回やらせてくれませんか?』って感じになってたのですごいなと」。
――谷原さん自身、モデルから転身して俳優の世界に入ってますが、ご自身を振り返ってみていかがですか?
谷原「最初はお芝居を頭で考え過ぎてて。そうすると体が動かなくなっていくんです。その悪循環をなんとかするまでに10年くらいかかったので、希ちゃんは相当進歩が早いと思います。お芝居って霞をつかむようなことで、ある作品で『何か演技の基本がつかめたかも』と思って、それを次の作品で使おうと手を広げてみると何もなくて。そんなことを繰り返しながら10年経てみて、自信がついたというよりは、芝居をすることがとても楽になったという感じです」。
佐々木「10年もかかるんですね! 本作をやってみて(演技への)抵抗がまずなくなり、少し楽しいなと思ったし、充実感もあったんです。何かつかめたかなって思ったんですが、次はなくなってるんですね……」。
谷原「そんなことないよ(苦笑)。すでに今回で相当大きな変化があったし、これからが楽しみな女優さんだと思ったよ」。
――本作のピュアな恋愛についてはどう感じましたか?
佐々木「頑張れ! って思いました。好きな人を振り向かせたくてしつこくしちゃうときってあると思うので、そういうところに共感しました」。
谷原「光輝(谷原)と出会う前の理央(佐々木)は猫のような感じ。自分メインで、周りに自分の気分次第で寄っていったり離れていったりする。でも光輝と出会って以降は、本当に犬のように献身的で。まるでハチ(忠犬ハチ公)のようでした」。
モデルという共通項がある二人だから、現場ではかなり通じ合えるものがあったのかもしれない。そんな二人が織りなすまっすぐで切ないラブストーリーに乞うご期待。【Movie Walker/山崎伸子】