木村文乃と平手友梨奈を撮り下ろし!『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』共演で意気投合
岡田准一が伝説の殺し屋ファブルを演じる人気シリーズ最新作『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(6月18日公開)で、ファブルの最強バディ、佐藤ヨウコ役を続投した木村文乃と、ファブルと関わる少女、佐羽ヒナコ役を演じた平手友梨奈。2人の共演シーンは決して多くはなかったが、現場では“紅二点”だったことで大いに意気投合できたという。そんな2人が、座長である岡田の魅力や、本作の撮影秘話を語り合ってくれた。
原作は南勝久の同名人気コミックで、主要キャストだけではなく、江口カン監督も前作に続いてメガホンをとった。どんな相⼿も6秒以内に仕留めるという伝説の殺し屋ファブルだが、ボス(佐藤浩市)から「1年間、誰も殺すな」と言われ、佐藤アキラという偽名で、穏やかな生活を送っていた。そんななか、過去の事件でファブルに因縁を持つ宇津帆(堤真⼀)が、彼の命をねらおうとする。
原作のなかでも感涙モノのエピソードとされる“宇津帆編”を映画化した本作だが、木村は「前作もそうでしたが、岡田さんや江口監督、スタッフのみなさんが、原作の世界観を本当にリスペクトして臨んだので、その想いは伝わるんじゃないかと。原作ファンをがっかりさせるようなことはないと思います」と手応えを口にする。
平手も脚本を読んで「素直におもしろいなと思いました」と語り「ただ、原作の宇津帆編が一番泣けるということを、先日初めて聞いたんです。もしも撮影前に聞いていたら、よけいにプレッシャーを感じていたと思うので、あとから聞けて良かったです」と胸をなでおろす。
キレキレのアクションだけではなく、コメディパートもパワーアップした本作。特にアキラとお酒が大好きで陽気なヨウコの“兄妹”が繰り広げるコミカルな掛け合いは最高だが、木村は「岡田さんは本当に柔軟な方で、受け入れの間口が広いから、こっちがどう斬り込んでも、絶妙な感じで返してくれるので、私のほうはどんな球でも投げられるという安心感がありました」と岡田に全幅の信頼感を寄せる。
「岡田さんと出会えたことで、アクションへの取り組み方や考え方が全然変わりました」(木村)
今回、岡田は主演だけではなく、自ら全体のアクションを組み立てるファイトコレオグラファーも務めている。劇中でホットパンツでの絞め技にトライした木村によると「岡田さんが『せっかく女性がやるアクションだから、カッコ良くて楽しくあってほしい』と言って、考えてくださったのが“もも”を使った絞め技でした。私のアクションに関しては『セクシーに』というキーワードをもらいました」とのことだ。
「実はそこに至るまで、全然違う手を教えていただいてたんです。それを必死で練習していたんですが、よりブラッシュアップできるようにと、何度か岡田さんの撮影現場へも行って、直接指導をしていただいたら、全然違う手になりました。え!?と私は一瞬、戸惑ったのですが、現場のスタッフさんもワクワクされていたし、岡田さんからも直々に『できればホットパンツで』と言われたので、“師範”がそう言われるのならと『じゃあ、やります!』となりました(笑)」。
ヨウコが技をかけるのは、安藤政信演じる凄腕の殺し屋・鈴木だ。木村が「安藤さんが演じるから、鈴木があまり嫌なやつに思えなかったです。鈴木は流されやすいし、けっこう情に弱いんですが、安藤さんご本人の優しさや、人柄の良さがかなり加わっていた感じがしました」と言うと、平手も「わかります。今回出てくるなかで、一番いいやつに思えました」と共感する。
木村は安藤とアクションを交えてみて、そのポテンシャルの高さに驚いたそうだ。「アクションの練習を一緒にやらせていただきましたが、とにかく覚えるのが早いので、どんどん手が足されていくんです。それを隣で見ていて、自分が同じレベルでアクションができないことが申し訳なくて、もっと自分に実力があれば…と、すごくもどかしい気持ちになりました」。
また、木村は、岡田の指導を受けたことで、アクションのおもしろさに目覚めたそうだ。「やはり、岡田さんと出会えたことで、アクションへの取り組み方や考え方が全然変わりました。それまでは、アクションはアクションという位置づけでやるものと捉えていましたが、岡田さんから『アクションもお芝居の1つなんだ』と教えていただいたことがすごく大きかったです」。