齊藤工がサプライズで音声出演！篠原監督が「夢中で目の前で起こったことを撮りまくった」『裏ゾッキ』と『ゾッキ』イベント開催

公開中の映画『ゾッキ』と『裏ゾッキ』をフィーチャーしたイベント「秘密の集会今こそ愛だ」が5月14日に、渋谷のアップリンク渋谷で開催。『ゾッキ』の共同監督を務めた竹中直人、原作者の大橋裕之、14日より公開となったドキュメンタリー映画『裏ゾッキ』の監督を務めた篠原利恵が参加した。また、竹中や山田孝之と共に『ゾッキ』の監督を務めた齊藤工が、音声SNSのClubhouseからサプライズ登場した。

竹中から「工、元気!?」と声をかけられると、齊藤は「なんとか生きています！快便が出ました！」と腸活にハマっている近況を告白し、笑いを取る。竹中も「自分で酵素を作っているからね。腸活をしているんだよね」と補足し、会場を驚かせた。

【写真を見る】『ゾッキ』を監督した竹中直人、山田孝之、齊藤工の3監督のメイキングカット[c]2020「ゾッキ」製作委員会

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プライベートでもアップリンクを訪れているという齊藤は、今回の連続上映に「とても相性のいい劇場」と太鼓判を押す。竹中も「とても相性がいいですね！(齊藤に)お客さんの顔を見せられないのが残念。皆さんの眼差しから熱い情熱が感じられます！」と、チケット完売という好リアクションにうれしそうだった。

大橋による初期作品集『ゾッキA』『ゾッキB』と竹中の出会いは2018年。偶然手に取り一読した瞬間に映画化を希望したそうで「山田孝之と齊藤工の顔が浮かんで、音楽もCharaに決めていた」と、その時に感じたインスピレーションが、『ゾッキ』の座組としてそのまま実現される形になったと語った。

竹中は自身が監督したエピソード「父」について「原作を読んだ瞬間に、絶対に撮りたいと思った。怖いというか、切ないし、ガラスが地面に刺さるシーンとかがとても映像的」と刺激を受けたそう。「監督作としては『R-18文学賞vol.1自縄自爆の私』以来なので、企画が通って本当にうれしかった」と『ゾッキ』の映画化実現を喜んでいた。

映画版での「父」は松井玲奈のスキンヘッド姿が衝撃的だが、原作者の大橋は「あの漫画を描こうと思ったのは『リング』を観て怖いと思ったから。これより怖いものはなんだろう？と考えた時に、スキンヘッドで目を見開いた女性からいきなり長文で話しかけられたら怖いなと思って。そこから物語を広げていきました」と意外な創作秘話を明かした。

一方『裏ゾッキ』監督の篠原は、企画がスタートした2020年1月から参加。映画のメイキングドキュメンタリーは初めてだったが「おもしろそうだと思ったし、『ゾッキ』のロケハン段階から撮影地の蒲郡に行って、カメラを回し始めてからは止まることなく、夢中で目の前で起こったことを撮りまくった」と、撮影時は無我夢中だったと振り返った。

齊藤は『裏ゾッキ』に登場する横田さんという、蒲郡でパン屋を経営する中年女性がお気に入りのようで「もはや『裏ゾッキ』の主人公はパン屋の横田さん。横田さんの娘さんが歌う歌は、竹原ピストルさんに匹敵するくらいの主題歌。しかも『裏ゾッキ』を観ると、横田さんの髪型の変遷もわかる。ヘアスタイルから乙女心が伝わってくる」と、マニアックな見どころを挙げて、会場を笑わせた。

最後に竹中は「まだまだ『ゾッキ』の上映は続いていく！」と宣言し、大橋も「皆さんが映画にしてくださらなければ、『ゾッキA』『ゾッキB』は僕が昔に描いた単なる変な漫画で終わっていたはず」としみじみ語った。

篠原監督はこの日『裏ゾッキ』が初日を迎えたことに「できあがったばかりでなんて言っていいのかわからないけれど、本当にいま観てもらいたい作品になりました。観客の皆さんがそれぞれで感じていただければうれしい」と感涙しながら、封切りへの喜びをかみしめた。今後も、『ゾッキ』と『裏ゾッキ』にまつわる様々なイベントが開催され、山田孝之らゲストが登壇予定だ。

文/山崎伸子

【今後のイベント情報】
■期間：5月14日(金)〜27日(木) ⠀
■時間：「ゾッキ」または「裏ゾッキ」最終回上映後⠀
■会場：〜20日(木) アップリンク渋谷（20日閉館）／21日～都内劇場実施予定⠀
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■チケット販売：⠀
・オンライン予約(アップリンク会員・一般)：上映前日の20:00より販売⠀
・劇場窓口：上映当日の9:30より販売⠀
・詳細は劇場HPをご覧ください。 ⠀
https://shibuya.uplink.co.jp/⠀
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■登壇者（予定）⠀
5/15(土) 山田孝之、小林拓司、糸瀬七葉、大倉空人、清水大登
5/16(日)山田孝之、牧有太、伊藤主税⠀
5/17(月)以降は順次発表