声優初挑戦の清水尋也、『映画大好きポンポさん』は「人生のターニングポイントになった作品」

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声優初挑戦の清水尋也、『映画大好きポンポさん』は「人生のターニングポイントになった作品」

pixiv上で94万ビューを超える人気同名マンガをアニメーション映画化した『映画大好きポンポさん』(公開中)の初日舞台挨拶が6月4日にEJアニメシアター新宿にて行われ、声優を務めた清水尋也、小原好美、大谷凜香、加隈亜衣、木島隆一、平尾隆之監督が揃って登壇。今回が声優初挑戦となった清水は、本作について「人生においてのターニングポイントになった作品」だと明かし、本作にかける熱い想いを語った。

杉谷庄吾【人間プラモ】の同名マンガを原作に、映画を愛する青年と映画に愛された女性が映画制作を通して“自分”を見つけだすという、映画愛あふれる本作。『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』(13)などの平尾隆之が監督と脚本を務め、『この世界の片隅に』(16)のチームが立ち上げた制作会社CLAPがアニメーションを手掛けている。

【写真を見る】初日を迎え、緊張した面持ちを見せていた清水尋也
【写真を見る】初日を迎え、緊張した面持ちを見せていた清水尋也

本作で映画監督に憧れる主人公のジーン役を演じた清水は、念願の初日を迎え「無事に今日という日を迎えられてホッとした気持ちで胸がいっぱいです」と感無量の表情。続けて、映画プロデューサーであるタイトルロールのポンポさん役を演じた小原も「収録をしたのはほぼほぼ1年前。公開を楽しみにしてくださっている方に早くお会いしたくて、こうして初日を迎えられてうれしいです」と喜びを噛みしめた。また、映画オリジナルのキャラクターであるアラン役の木島が客席に向かって「楽しんでいただけましたか?」と投げかけると盛大な拍手が起こり、これにはずっと緊張の面もちを見せていた清水も「もう満足です。いまの拍手を聞いただけで…」と安堵の笑顔を見せていた。

ポンポさん役を演じた小原好美
ポンポさん役を演じた小原好美

本作が声優初挑戦となった清水だが、「この作品は人生においてのターニングポイントになった作品なので、かなり緊張しています。小さい頃からアニメを見て育ってきたので、ずっとアニメの世界に自分が入るのに憧れがあって…。(今回)アニメ映画のエンドロールに自分の名前があるのが目に入ってきた時に、うれしくて泣いちゃって」と明かすと、ポンポさん役の小原が「まんまジーン君でしたよ!」とその声優ぶりを讃えていた。


新人女優のナタリー役を演じた大谷凜香
新人女優のナタリー役を演じた大谷凜香

また同じく声優初挑戦で新人女優のナタリー役を演じた大谷は、アニメの台本のシーン数の多さにビックリしたようで「何千とかあって…まず入口の部分から驚きました!」と実写との違いを明かす場面も。そんな声優初となった2人に対して、数々の作品で人気声優として活躍する小原は「私もオーディションを受けてこの役をいただけたんですけど、実写とアニメは技術的に違うものが求められるので絶対大変だったと思います」と述懐。

さらに自分の出番がないなか、2人のアフレコ最終日に現場に出向いたと言い、そんな小原に対して清水も「その存在に助けられていた。ミューズですね、僕たちの。見守ってくださっていた」と明かし、小原も「最初は2人とも緊張していたかもしれないんですけど、自分のキャラクターとそれぞれが向き合って、どんどん楽しくなっていったんじゃないかなと。私もポンポさんを演じていてとても楽しかったですし、果敢に臨んでいく2人を見て、2人と一緒でよかったなって。自分の出番がないのに最後行きたいなと思ったのは声優として初めてのことだったので…」と本作への特別な想いを語った。

人気若手女優のミスティア役を演じた加隈亜衣
人気若手女優のミスティア役を演じた加隈亜衣

様々なメッセージが込められている本作だが、アラン役の木島は「大人の世界にでたら、誰しも挫折することがある。そこで自分らしい生き方をみつけていくってなかなか難しいですけど、そこでジーン君と会えたことでアラン君も人生を踏みだしていく。出会いが人を変えていくんだな」と本作で感じた大切な想いを吐露。平尾監督も「ポンポさんの映画を作る時に、夢を追っている人、夢を諦めかけてる人たちへの応援歌になるといいなと思って作り始めました。そういったテーマ、原作に偶然の縁が繋がっていって本作を完成できました」と初日を迎えられた感謝を述べた。

映画オリジナルのキャラクター、アラン役を演じた木島隆一
映画オリジナルのキャラクター、アラン役を演じた木島隆一

最後には清水が「僕がこの作品で一番好きな所は、ポンポさんは見た目が可愛くてキャッチーな部分もありますけど、実は描かれているメッセージは綺麗ごとじゃなく、人生ってそんなに甘くないし、夢を叶えるのって相当な苦労が必要で、なにかを犠牲にしないとなにかを得られない。人生にそういう場面というのは絶対にあって、その時に君はどうする?って語りかけてくれる作品。そういった部分を少しでも本作を観て持ち帰っていただけたら幸せです」と明かし、大谷も「この作品は取捨選択を迫られた時に、すごく勇気を与えてくれる作品。皆さんの心のどこかにこの作品をしまっておいていただいて、思いだした時があれば何度でも観ていただいて末永く愛されたらうれしいです!」とメッセージを贈った。

取材・文/富塚沙羅


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