田中圭、舞台挨拶で号泣!山田裕貴も「圭さんが泣いているところ、見たことない」ともらい泣き
映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の公開記念舞台挨拶が6月19日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒、飯塚健監督が登壇。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2度の公開延期を経てようやくお披露目となった本作。田中へのサプライズとして、スタッフ、キャストから座長へのメッセージが書き込まれたスペシャルフラッグがプレゼントされ、田中が顔をくしゃくしゃにして号泣。土屋、山田、眞栄田もそれぞれのタイミングで涙を流すなど、感動の舞台挨拶となった。
1998年長野オリンピックのスキージャンプ団体戦で、実際にあった感動のドラマをもとに映画化した本作。日本中が沸いた大逆転の金メダル獲得の裏で、この栄光を陰で支えたテストジャンパーたちの奮闘を描く。田中は公開の喜びを語ると共に、手元を離れていくことが「さみしい」とも明かしていた。
まず最初に涙を見せたのが、土屋だった。これまでも共演を重ね、本作では夫婦役を演じた田中の印象を聞かれると、「圭さんは、本当に人を許す方。トラブルがあっても笑いに変えて、笑いに変えられないことは、ひたすら受け止めてくださる」と口火を切ると、瞳を潤ませた。「さみしい…」とこぼしつつ、「圭さんはよく周りの人を“神様みたい”と、おっしゃるんですが、圭さんこそ、神様だなと思う。最高の上司ですよね!裕貴くん!」と山田に笑顔を向けた。
山田は「神様みたいな人」と続け、田中が「いじり始めている」と照れ笑い。山田は「めちゃくちゃ愛される人。分け隔てなく人と接するし、職業、立場も関係なく『好きなヤツは好きだ』と愛してくれる人。それは作品に対しても、人に対してもそう。そういう圭さんだから、たくさんの人に愛されるんだろうなと思う」と田中の“愛され力”の秘密を語っていた。
この日は、2つのサプライズが用意されていた。まず実際に23年前にテストジャンパーをした人々からメッセージビデオが寄せられ、そこには「私たちの物語を届けてくれてありがとう」という感謝の気持ちが込められていた。これに感涙したのが山田で、「これはダメでしょ」と涙を拭い、「やっと(テストジャンパーの方々の)想いを届けられたと思うとうれしい」と声を震わせた。すると眞栄田も「撮影のことを思い出した。めちゃくちゃ大変だった」と切りだし、「本当に公開されてうれしい。携われてよかったなと心から思いました」と涙を流しながらコメント。小坂も「感極まりました。人と人とのつながりの温かさを感じた」と感動していた。
次なるサプライズとして、スタッフ、キャストからの想いがびっしりと書き込まれたスペシャルフラッグが、田中にプレゼントされた。フラッグを目にするや、田中は号泣。すると山田も「俺、圭さんの泣いているところ、あんまり見たことない。いつも明るく乗り切るだけじゃなくて、弱みも見せてほしい」と泣き始め、田中は思わず泣き笑い。山田は「なんで俺が泣いているんだろう。カオスですよね」と謝り、会場の笑いを誘った。
涙が止まらない田中は「ちょっと待って、しゃべれない」と言葉に詰まり、「すごくうれしいです」としみじみ。「みんなは僕が“頼りになる”とか言ってくれているけれど、僕がみんなを頼りにしていた。自分が座長として携わらせてもらった幸せもあるけれど、“俺でよかったのかな”と思う時もいっぱいある。みんなから“お疲れ様”と言ってもらえたような、こんなサプライズがあるとはうれしい」と思いの丈を込めた。
最後の挨拶では、「かつてこんなにも、登壇している人たちが、それぞれ違うタイミングで泣いた舞台挨拶はあったでしょうか」と茶目っ気たっぷりに語った田中。エンタテインメントの力や、人の縁がつながっていくすばらしさなど、熱い想いをあふれさせ、万雷の拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝