ウィリアム王子とヘンリー王子、故ダイアナ妃像の除幕式に出席&共同声明発表
2021年7月1日は、1997年8月31日にフランスで交通事故による悲劇の死を遂げたダイアナ妃が、存命であれば60歳の誕生日を迎えた日。この節目の日に、2017年からウィリアム王子とヘンリー王子が計画していたダイアナ妃の銅像が完成し、その除幕式が行われた。
連日雨模様だったにもかかわらず、まるでダイアナ妃が久しぶりに2人の息子が揃ったことを歓迎するかのように雨の心配もなく、2人が銅像の両サイドに立って緑色のカバーを外し、ダイアナ妃の銅像をお披露目。一連の騒動により別々で声明を発表するとの予想がされていた2人。コロナ禍で十数人のゲストと少数のメディアのみの参加が許可されたプライベートセレモニーだったことも幸いし、現地でのスピーチがなくとも不自然ではなく、別途共同で声明を発表するにとどまった。
ケンジントン宮殿の公式Instagramなどには、2人が銅像の前に立っている写真とともに亡き母を偲ぶ声明の最後に、「ウィリアム王子とヘンリー王子」と記されており、投稿から3時間で90万件の「いいね!」がクリックされ、喜びのコメントが寄せられており、ファンらはひとまず胸をなでおろしたようだ。
両王子は、2人揃ってにこやかに除幕式が行われたサンケン・ガーデン入りした後、各々、ダイアナ妃の姉のセーラとジェーンと両頬を重ねるお決まりの挨拶を交わした。セーラがヘンリー王子に話しかけている様子、チャールズ・スペンサー伯爵や彫刻家、そして2日から一般公開されるサンケン・ガーデンについて、ガーデンデザイナーのピップ・モリソンと会話を交わす様子などが、「Sky News」などで伝えられた。
ヘンリー王子が笑顔を振りまいていた一方で、ウィリアム王子は、大事な任務を背負う責任感もあってか表情は硬め。ヘンリー王子が何度もウィリアム王子に話しかけ、ガーデンデザイナーとウィリアム王子の話に参加して、3人で話す場面も見られた。
銅像を隠さないように両王子は銅像の両サイドに立つことになったが、カバーを外した後、すぐにヘンリー王子がウィリアム王子に近づいて話しかける場面も。着想から4年という月日が経ち、亡き母への思いやヘンリー王子との確執など、様々な思いをはせていただろうウィリアム王子は、ほとんどヘンリー王子の方を向くことはなく、ダイアナ妃の姉セーラが2人の間に入って話す場面もあったが、未来の国王として、兄弟だけの時間を作らないように来賓に配慮するのはウィリアム王子流でもあると言えるだろう。「Evening Standard」などは、「緊張感は見られたものの、2人は不仲の状況であることを出さないように任務を全うした」と伝えている。
文/JUNKO