「役者として最高の贈り物」スカーレット・ヨハンソンが明かす、『ブラック・ウィドウ』に込めた想い
本作では新たに『ミッドサマー』(19)や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)のフローレンス・ピューや、アカデミー賞女優レイチェル・ワイズがMCU作品に初参戦を果たす。それ以外にも、この10年の間で多くの人気俳優たちがMCUの世界に仲間入りし、今後もよりグローバルな顔ぶれが加わることが予定されている。
新たな俳優たちを仲間に迎え入れることについて「とてもエキサイティングなことです」と楽しげに語るヨハンソン。「私はマーベルのファミリーを愛しているから、それがどんなに特別なことかを知っています。ほかの役者さんたちが入ってくるのはとても嬉しい。新しい人たちが興味津々でマーベルのすばらしい世界を作るためにやってくる。みんなそれぞれ大作映画に出たことはあっても、マーベルは独特。すごくウェルカムな雰囲気がある現場です。それを分かち合えるのはとても楽しいです」。
ナターシャの妹エレーナ役を演じたピューは、撮影現場でのヨハンソンとのエピソードについてこう語っている。「スカーレットはあらゆることを私に教え、導いてくれようとする準備が整っていました。私はスーパーヒーロー映画に出るんだという意識で参加しましたが、彼女はその意識を取り払ってくれた。撮影の1週目には大々的なファイトシーンをやって、知り合って2日もしないうちに彼女のことをドア枠やキッチン・カウンターに叩きつけていました(笑)。誰かと素早くわかりあう方法として、とにかく闘うことはベストな方法かもしれませんね」。
さらにピューは「この映画の核にあるのは、彼女たちが自分は何者なのかということを見出していくというとても残酷な旅路です。爆発やファイトシーンやアクションもあるけれど、実はその根底にとても悲しいストーリーが流れています」と本作の見どころを語った。
孤独な暗殺者だったナターシャ・ロマノフは、なぜアベンジャーズというヒーローチームの一員になったのか?そして『エンドゲーム』の背景につながる過去の秘密…。ヨハンソンとブラック・ウィドウが歩んできた10年間の集大成を、是非とも劇場で見届けてほしい。
文/久保田 和馬